訃報
2009年08月14日
僕のレス・ポール
初めて手にしたエレキギターは、YAMAHAのレスポールモデルだった。
初めて自分のお金で買ったギターは、GRECOのレスポールモデル。
初めて触ったGIBSONのレスポールは、スタンダードで赤のサンバースト。17才の時だった。
社会人になって、初めて自分のGIBSON・Les Paulを手に入れた時の興奮は、今でも忘れられない。
急に自分のギターの腕が上がったのではないかと錯覚した。
カナダの工房で組み直したカスタムメイドで、他ではまず同じギターを見ることがなかった。
そのささやかな自慢話しを何度もした。今思えば、親バカみたいなちょっと恥ずかしい思い出。
初めてVOXギターアンプにつっこんだ時のレスポールの音は衝撃的で、絶対忘れる事が出来ない。
ギターを覚えたての頃、ストラトなら簡単に弾けるフレーズが、レスポールではうまく弾きこなせない。
そんな曲がいくつもあったが、意地でもレスポールで練習した。
今まで多くの時間をレスポールとともに過ごしてきたようである。
今でも、気がつくと手にするギターは、だいたいレスポール。
そうそう、一番好きなギターの音といえば、もちろん・・・これはもう言うまでもないか。
たぶんジミー・ページのせいである。いや、おかげである。
ずいぶんお世話になってきたものだな〜と、この今夜、改めてしみじみ感じることになった。
今まで次に買いたいと思っていたギターはギブソンのアコースティックギターだったのだが・・・。
今夜の訃報にふれて、ああ、もう1本レスポールが欲しいと無性に思った。
その時は、赤のサンバースト、スタンダードか、黒のカスタムかで大いに悩むことになるだろう。
レス・ポールさんのご冥福を心よりお祈りいたします。
2008年12月04日
『家畜人ヤプー』
今のところヤプーズ最後アルバムというかマキシシングルの『CD-Y』。
当時ツアー会場限定販売というこのCDを、戸川純の新作に飢えていた私にとってはどんな音源でも貴重だったため、ちょっと苦労して手に入れたものだ。
今ではネットで簡単に入手できるようだけど、手に入れた当時はこの「CD-Y YAPOOS」と無造作に赤ペンでCDRに書かれただけに見えるこのジャケットが、ファン心理をくすぐるものだった。
今でもヤプーズが復活することを信じてやまない。
バンド『ヤプーズ』の由来であった『家畜人ヤプー』の作者、天野哲夫氏が亡くなられたらしい。
38年程前に雑誌「奇譚クラブ」において沼正三というペンネームで連載されたというこの書。
ヤプーズの「私は孤高で豪華」「背徳なんて怖くない」「バーバラ・セクサロイド」「肉屋のように」等々・・・
この『家畜人ヤプー』を読み返し、ヤプーズを聴き直すと、また新たな発見があるに違いない。
2008年11月17日
ミッチ・ミッチェルの死
BARKSのニュースでミッチ・ミッチェルの名前を見かけ、ジミヘンと共にロック界にとって歴史上の人物として存在した、という事実が記憶の底から蘇る。
たった4年間という短い期間ながら、ビリー・コックスと共に「JIMI HENDRIX EXPERIENCE」などでの凝縮された足跡は、もうすぐ40年にもなろうかという過去の出来事だったとは思えない存在感。
あの4年間のサウンドを作ってきた功労者なんだなぁと考えると、やっぱり凄い。
その後の活動は、ジョン・レノン、エリック・クラプトン、キース・リチャーズで結成されたバンド「The Dirty Mac」に参加していた事をこの訃報に合わせて知らされたくらいで、ほとんど認識がなかったなあ。
まだ61歳という年齢で人生を終えることになったわけだが、人生前半の輝きの大きさ故に、年齢上に長い人生を味わったのではないかな?などと輝いたこともない自分が勝手に考えてしまった。
2008年11月11日
最後のニュース / 井上陽水
かっこよかったな。
井上陽水の今日の演奏。「最後のニュース」。
曲が終わるまで、テレビの前から全く動くことができず、目をそらすことができなかった。
さらに筑紫哲也さんはかっこいい男だった。
病気になって、さらに光りを増す人達の姿をみていると、本当に自分がはずかしくなる。
井上陽水/GOLDEN BEST
井上陽水の今日の演奏。「最後のニュース」。
曲が終わるまで、テレビの前から全く動くことができず、目をそらすことができなかった。
さらに筑紫哲也さんはかっこいい男だった。
病気になって、さらに光りを増す人達の姿をみていると、本当に自分がはずかしくなる。
井上陽水/GOLDEN BEST
2007年12月26日
オスカー・ピーターソン
オスカー・ピーターソンの数あるアルバムの中で
一番好きなジョー・パスとの競演の「The Trio」。
The Trio
初めて聴いたときの「なんてピアノ弾くんだ!」という感想は、今何度聴き直しても変わらない。
そしてそのアルバムの中でも特に「Blues Etude」の凄さは言葉では表現できないなぁ。この曲を聴いてしまった後は、どんなミュージシャンのどんなピアノ曲をを聴いても、比べてしまって色あせて感じてしまう。
自分の中にそんなミュージシャンを持ってしまった事は、ある意味幸せだし、ある意味不幸なことだなぁと思う。
そしてもう生で演奏を聴くことも新作を聴くこともできない。
既に全盛期の演奏を聴くことは出来ないと、頭では分かっていながらも、生きていてくれるのと亡くなってしまうのでは、こんなに大きなギャップがあるのかと思い知らされた。
ある作家が、チベットからヒマラヤへのトラッキング中、この先の人生、もうこんな凄い景色を見ることはないかも知れない、と思うと寂しくなった…というエピソードを思い出す。
自分にとってのヒマラヤは、オスカー・ピーターソンなのかなーと思ってしまい、また寂しくなった。
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一番好きなジョー・パスとの競演の「The Trio」。
The Trio
初めて聴いたときの「なんてピアノ弾くんだ!」という感想は、今何度聴き直しても変わらない。
そしてそのアルバムの中でも特に「Blues Etude」の凄さは言葉では表現できないなぁ。この曲を聴いてしまった後は、どんなミュージシャンのどんなピアノ曲をを聴いても、比べてしまって色あせて感じてしまう。
自分の中にそんなミュージシャンを持ってしまった事は、ある意味幸せだし、ある意味不幸なことだなぁと思う。
そしてもう生で演奏を聴くことも新作を聴くこともできない。
既に全盛期の演奏を聴くことは出来ないと、頭では分かっていながらも、生きていてくれるのと亡くなってしまうのでは、こんなに大きなギャップがあるのかと思い知らされた。
ある作家が、チベットからヒマラヤへのトラッキング中、この先の人生、もうこんな凄い景色を見ることはないかも知れない、と思うと寂しくなった…というエピソードを思い出す。
自分にとってのヒマラヤは、オスカー・ピーターソンなのかなーと思ってしまい、また寂しくなった。
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