奥田民生
2009年08月28日
LIFE 井上陽水 第四夜 「少年時代 ディラン 創作」
最終今夜は主に90年以降の陽水さんについて。
「歌詞なんて、辞書にない言葉を使っても別にかまないわけですから。」
「ゆるい感じを大切にしたい。こだわりはあるけど、こだわらなくてもいい。」
みたいなことを語る陽水さん。
ユニコーンを解散して音楽やらずに一年釣りをしていた奥田民生に興味を持ち、音楽に誘う。
あの『アジアの純真』も、陽水案では『熊猫深山』という曲名だったとか。
何も知らない新人におかしな曲書いて弄んで、あれ?ヒットしちゃった!みたいな。
それがPUFFYだったというのか?そこまで冗談していいのか?
そんなところに疑問を持たないところが陽水、民生の名コンビを生んだのか?
それもこれもどこまで本当なのか、はかり知れない。
そして、大きな影響を受けたというボブ・ディランのお話し。
ボブ・ディランは「歌詞」の人だということ。当たり前なのだろうけど。
しかしその歌詞の意味を知ろう、ディラン自身を知ろうとする努力は、
実は同一化できないところに魅力があるということから離れていく、この矛盾。
自分とディランが出会うことのなかった理由は、そんなところにあったのかもしれないと思ってしまった。
ただ音や韻や響きが気持ちよいかどうか、それを楽しめばいい。
要はそういう柔軟さが、自分にはなかったということだろう。
ちょっと納得してスッキリすることが出来た。
今からでも楽しめばいいじゃん。
4日間に渡って、井上陽水を解ろうとしたこの企画。
四時間にも及ぶ番組の中でさんざん語ったその最後に、
「こうやってもっともらしいことを言ってますが、大きく言えば適当なんですよねぇ」
これが陽水さんなんだろうと完結する。
「歌詞なんて、辞書にない言葉を使っても別にかまないわけですから。」
「ゆるい感じを大切にしたい。こだわりはあるけど、こだわらなくてもいい。」
みたいなことを語る陽水さん。
ユニコーンを解散して音楽やらずに一年釣りをしていた奥田民生に興味を持ち、音楽に誘う。
あの『アジアの純真』も、陽水案では『熊猫深山』という曲名だったとか。
何も知らない新人におかしな曲書いて弄んで、あれ?ヒットしちゃった!みたいな。
それがPUFFYだったというのか?そこまで冗談していいのか?
そんなところに疑問を持たないところが陽水、民生の名コンビを生んだのか?
それもこれもどこまで本当なのか、はかり知れない。
そして、大きな影響を受けたというボブ・ディランのお話し。
ボブ・ディランは「歌詞」の人だということ。当たり前なのだろうけど。
しかしその歌詞の意味を知ろう、ディラン自身を知ろうとする努力は、
実は同一化できないところに魅力があるということから離れていく、この矛盾。
自分とディランが出会うことのなかった理由は、そんなところにあったのかもしれないと思ってしまった。
ただ音や韻や響きが気持ちよいかどうか、それを楽しめばいい。
要はそういう柔軟さが、自分にはなかったということだろう。
ちょっと納得してスッキリすることが出来た。
今からでも楽しめばいいじゃん。
4日間に渡って、井上陽水を解ろうとしたこの企画。
四時間にも及ぶ番組の中でさんざん語ったその最後に、
「こうやってもっともらしいことを言ってますが、大きく言えば適当なんですよねぇ」
これが陽水さんなんだろうと完結する。
2009年08月12日
BOOMANIA〜THE BOOM SPECIAL BEST COVERS
先月のこと。お目当てのCD発売日、店の新作棚にディスプレイされてなく。アーティスト別の棚にも置いて無い。「ザ・ブームのトリビュートで新作のCDなんですが、どこにおいてますか?」と店員に尋ねるも「?」と聞き返される。さらに横にいた店員が「あ〜あれでしょ、ヒップホップの・・・」。いやそっち方面じゃなく・・・、あ、それ、オムニバスなんですが・・・。なんだか埒があかないようだったので。やっぱり自分で探してみます、と。結局そのお店では見つからず、別のお店でGETする。お疲れさまだ。焦らずアマゾン手に入れたらよかったと思う。でも、THE BOOMとか宮沢和史とかといった名前は、いくら若い人でもCD屋の店員さんなら知ってるはずだという自分の思い込みに、ちょっぴり寂しく感じる世代ギャップ。
それでも、この豪華な内容の2枚組にわくわくしながら家路へついた。
(Disc1)
君はTVっ子 / 奥田民生
berangkat-ブランカ- / MCU
釣りに行こう / キマグレン
風になりたい / 絢香
月さえも眠る夜 / BO GUMBO3 feat.ラキタ
気球に乗って / 友部正人
ひのもとのうた / ユウ・菅波栄純・パラダイス銀河・Cheeta・奥野真哉
ないないないの国 / おおはた雄一
それだけでうれしい / 坂本美雨feat. 高田漣
僕にできるすべて(REMIX) / こだま和文
24時間の旅 / HIKURI (from MEXICO)
(Disc2)
島唄 / LOW IQ 01
おりこうさん / MONGOL800
星のラブレター / MINMI feat. PETER MAN
TOKYO LOVE / bird
TAKE IT EASY / BEGIN
神様の宝石でできた島 / bonobos
なし / かりゆし58
からたち野道 / 高野寛
中央線 / 矢野顕子with小田和正
虹が出たなら / YOUR SONG IS GOOD
風になりたい / 東京スカパラダイスオーケストラ
じっくり聞きながら、ああ、宮沢和史はやっぱり凄いアーティストなんだな。
こんなに曲々を残すことができたのも、THE BOOMという居心地の良い母体があってのことなんだろうな。
・・・などと、改めて感じていた。
アルバムタイトルBOOMANIAの通り、ブームのマニアなファンであろうこれらのミュージシャンは、自分の守備範囲内、外、「やっぱり」な人達、「意外」な人達で、音もさることながら、その関係性もとても面白く、興味、空想のが尽きない。所属レコード会社なんかもめちゃくちゃバラバラだし。
奥田民生 『君はTVっ子』
ブームと民生さんのつながりは詳しくしらないのだけど、この曲のクレジットを見ると、歌はもちろんだが、全ての楽器の演奏を民生さん自身がやってるみたいだ。ということは、ギターもベースもドラムも?・・・あれは打ち込みには思えないしなー。最後なんかジョン・ボーナムみたいなフレーズで終わってるし。よく見ると、レコーディングもミキシングも”奥田民生”じゃないですか。ということはアレンジももちろんそうだろう。どれだけ楽しんでるだよ、と笑ってしまう。
MCU 『ブランカ』、キマグレン 『釣りに行こう』、絢香 『風になりたい』
いいじゃない。すんごく。この頃のヒット曲なんてちっとも・・・とヘンな壁を作っている自分の浅薄をたしなめられた気分。
と、ここで、件のCDショップ店員さんの「あのヒップホップの」発言を自分はあっさりスルーしてしまっていた事を思い出した。もしかしたら、あの店員さんはMCUのファンで、そこが彼のひっかかりだったのかもしれない。そうだとしたら申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
BO GUMBO3 feat.ラキタ 『月さえも眠る夜』
実はシナロケ見たさに行った初めての野外ライブで、ボ・ガンボスの演奏を聴いたことがあって。日比谷野外音楽堂、もう20年近く前のこと。ドントさんがいなくなったBO GUMBOSがBO GUMBO3になって、このラキタ君はドントさんの息子さんだとか。このストレートだけどゆるやかな歌い方は亡き親父さんゆずりなのかな。
友部正人 『気球に乗って』
伝説的なフォークの大御所。これだけの人が歌うと、今まで気にとめなくきたような言葉も強く心に刻んでくれる。
今ひとつこの気球が昇って行かないのは
僕を踊らせる俗物どもが
足もとにしがみついているからさ
胸いっぱいの風を集めよう
名もなき同胞が抹殺されて
価値あるブルジョアが生き残るとするなら
真っ先に死ぬのは僕なのさ
僕こそ不必要なものだから
気球に乗ってほこりになってゆられたい
気球に乗ってほこりを捨ててゆられたい
マスタリングにクレジットされる吉野金次さん、ああ、ここにも。
ユウ・菅波栄純・パラダイス銀河・Cheeta・奥野真哉 『ひのもとのうた』
今時の勢いがある若手のミュージシャン達。THE BOOMへの尊敬を語る彼らに、新しい自分のチャンネルが増えたのを感じた。
ユウ(GO!GO!7188)、菅波栄純(THE BACK HORN)、ハラダイス銀河(ドブロク)、Cheeta(ex,中ノ森BAND)
おおはた雄一 『ないないないの国』
全く失礼ながら、よく知らないミュージシャンだった。
Wikipediaの関連項目に「クラムボン」「リクオ」という方々のリンクが・・・。
ここでもまたひとつ、BOOMが取り持つご縁ができる。
坂本美雨feat. 高田漣 『それだけでうれしい』
この曲、一瞬矢野さんの声では?と思ってしまうような部分もあり、これが親子の血なんだなとまた感慨、納得。
坂本美雨さんといえば、鉄道員(ぽっぽや)の主題歌を思い出す。あの映画、浅田次郎好きの自分としては、高倉健さん、広末涼子の名演もあって腹一杯のところなのに、主題歌の神秘的な歌声は強い印象だった。作詞:奥田民生(またここでも!)、作曲:坂本龍一、そして坂本矢野(元)夫妻の娘さんが歌を唄っていたという自分的には贅沢なシチュエーションだったのにもかかわらず、その事実を知ったのはずいぶん後になってから。坂本美雨さんのその後の活動の記憶としては、アッコちゃんのライブでサプライズゲストとして登場したて『くまんばちがやってきた』を二人でかわいく歌ったのを思い出す。福岡市民会館だったっけかな?
その親子が、今回のBOOMのトリビュートアルバムでそれぞれが個々のアーティストとして参加してるという巡り合わせ。さらにさらに歌っている曲が、母親・矢野顕子の作詞、宮沢さん作曲でデュエットもした『それだけでうれしい』という関係。これもファン対するサービス心なのかなと感じる。
でもあんなすごい両親を持ってしまった美雨さんは、どう感じながら音楽活動してるのかな?と。これは余計なことか。
こだま和文 『僕にできるすべて(REMIX)』
やっぱりこの人からミュートビートの香りは消えてないんだなあ。
トランペットさえあれば、BOOMもあの世界に巻き込まれてしまう。そんな雰囲気が自然にできあがっている感じ。
インストで収録されているものの、歌詞カードには歌詞が。。豪華なカラオケとして使えるなぁ。笑
HIKURI (from MEXICO) 『24時間の旅』
島唄をメキシコでカバーして人達だとのこと。アルゼンチンでヒットした島唄をメキシコのミュージシャンがカバーして、それが回り回って本家本元のトリビュートに収録されているというのも面白い。
LOW IQ 01 『島唄』
バンド名かと思っていたら、市川昌之というパンク・ベーシストらしい。
島唄をゴリゴリのアレンジでハードなロックに仕立てているのに、やっぱり根底に流れるのは島唄のおおらかさ、大きさ。
沖縄旋律は音楽ジャンルを軽く乗り越えてくれる。
MONGOL800 『おりこうさん』
沖縄ロックのモンパチにとっては、このアルバムへの参加は自然のながれなのかも。
これはモンパチの曲として十分成立しているのでは?とちょっと思う。
MINMI feat. PETER MAN 『星のラブレター』
あの星のラブレターがレゲエアレンジに!と思ったが、よく考えてみると、原曲もスカ・レゲエとは路線が違わない。
ラップが入ってくるだけで、ごく今風の曲になってしまうのがなんとも不思議。
bird 『TOKYO LOVE』
R&Bは若干自分の守備範囲外だけど、JAZZ風アレンジにしたこの曲をbirdさんは難なくこなす。
こんな旨い歌い手さんだったんだな〜。声の力強さも魅力。
BEGIN 『TAKE IT EASY』
もう沖縄ミュージシャン代表といってもいいBEGINだけど、。
個人的にはこのアルバムで一番心地良い曲だったかもしれない。
あと、ピアノがもっとブルースしていたら、もっと気持ちよかっただろうなーというのが一つだけ心残り。
まあ、この表現がBEGINなのだろうけど。
bonobos 『神様の宝石でできた島』
今までまったくノーマークだったbonobos。もしかすると、自分のどストライクかもしれない。
気持ちが良い。もっと聴きたい気持ちが強く湧き起こる。また良い出会いができたな〜。
かりゆし58 『なし』
ブームの中でも奇譚曲の最右翼では?と思っている『なし』。
そんな曲をやりこなす「かりゆし58」もただ者ではない。沖縄音楽界も人材豊富だな。
完全犯罪の殺人を計画するストーカーと、12頭身イケメンとを結びつける「なし」とはいったい何を暗示しているのだろう?
高野寛 『からたち野道』
このアルバム最後の4曲はいずれも名曲で、そのうちの一角を受け持つ高野寛さん。
これまで好きなタイプのミュージシャンの作品に、よく見え隠れしてきたこの名前だけど、こんな歌声だったのかと改めての認識。
実にこの曲に合う朴訥感がある声が印象的で、素敵なキャスティングだなと思う。
矢野顕子with小田和正 『中央線』
何度この曲を聴いたことだろう。もう宮沢さん、矢野さんに、ただただ感謝したい心境である。
この曲についての小田さんのコメントに、
「1992年、アッコちゃんの「スーパー・フォーク・ソング」のライナー・ノーツを書いてくれと頼まれて一本のビデオを渡された。」
と書いてあるのを見て、矢野さんのアルバムを探して取り出してみるも、そんな記述が見あたらなく。
なくしてしまったのか?と思いながら、もうひとつのドキュメント・ビデオ「スーパー・フォーク・ソング」を探し出す。
そこにはライナーノーツが存在していて、確かに中央線についての記述があるものの、「小田和正」のクレジットが見あたらない。
こんな大物にライナー書かせて名前を載せないのも妙な気もするが、そうだとしたら貴重な発見だなぁ。
YOUR SONG IS GOOD 『虹が出たなら』
矢野さんがカバーした『虹が出たなら』もすごく好きなのだが、いろんな料理の仕方があるもんだなと感じる一曲。
このユア・ソング・イズ・グッドというバンドも知らなかったが、どうやらあのSAKEROCKと同じレーベル・カクバリズムらしい。
そう知ると、なるほどな、レーベルのカラーが想像できるな、といった印象。
フォローしたいミュージシャンが増えて困ってしまう。
東京スカパラダイスオーケストラ 『風になりたい』
風になりたい2曲目!
トリで締めてくれたスカパラ。またでてきたか、どんだけ交友範囲が広いんだ!と驚く。
ユニコーン・トリビュートにも顔を出していたし、ルースターズん時はミッシェルガンとコラボで『Rosie』やってくれてたり、もうたまりません。
あ〜もう大満足。
それでも、この豪華な内容の2枚組にわくわくしながら家路へついた。
(Disc1)
君はTVっ子 / 奥田民生
berangkat-ブランカ- / MCU
釣りに行こう / キマグレン
風になりたい / 絢香
月さえも眠る夜 / BO GUMBO3 feat.ラキタ
気球に乗って / 友部正人
ひのもとのうた / ユウ・菅波栄純・パラダイス銀河・Cheeta・奥野真哉
ないないないの国 / おおはた雄一
それだけでうれしい / 坂本美雨feat. 高田漣
僕にできるすべて(REMIX) / こだま和文
24時間の旅 / HIKURI (from MEXICO)
(Disc2)
島唄 / LOW IQ 01
おりこうさん / MONGOL800
星のラブレター / MINMI feat. PETER MAN
TOKYO LOVE / bird
TAKE IT EASY / BEGIN
神様の宝石でできた島 / bonobos
なし / かりゆし58
からたち野道 / 高野寛
中央線 / 矢野顕子with小田和正
虹が出たなら / YOUR SONG IS GOOD
風になりたい / 東京スカパラダイスオーケストラ
じっくり聞きながら、ああ、宮沢和史はやっぱり凄いアーティストなんだな。
こんなに曲々を残すことができたのも、THE BOOMという居心地の良い母体があってのことなんだろうな。
・・・などと、改めて感じていた。
アルバムタイトルBOOMANIAの通り、ブームのマニアなファンであろうこれらのミュージシャンは、自分の守備範囲内、外、「やっぱり」な人達、「意外」な人達で、音もさることながら、その関係性もとても面白く、興味、空想のが尽きない。所属レコード会社なんかもめちゃくちゃバラバラだし。
奥田民生 『君はTVっ子』
ブームと民生さんのつながりは詳しくしらないのだけど、この曲のクレジットを見ると、歌はもちろんだが、全ての楽器の演奏を民生さん自身がやってるみたいだ。ということは、ギターもベースもドラムも?・・・あれは打ち込みには思えないしなー。最後なんかジョン・ボーナムみたいなフレーズで終わってるし。よく見ると、レコーディングもミキシングも”奥田民生”じゃないですか。ということはアレンジももちろんそうだろう。どれだけ楽しんでるだよ、と笑ってしまう。
MCU 『ブランカ』、キマグレン 『釣りに行こう』、絢香 『風になりたい』
いいじゃない。すんごく。この頃のヒット曲なんてちっとも・・・とヘンな壁を作っている自分の浅薄をたしなめられた気分。
と、ここで、件のCDショップ店員さんの「あのヒップホップの」発言を自分はあっさりスルーしてしまっていた事を思い出した。もしかしたら、あの店員さんはMCUのファンで、そこが彼のひっかかりだったのかもしれない。そうだとしたら申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
BO GUMBO3 feat.ラキタ 『月さえも眠る夜』
実はシナロケ見たさに行った初めての野外ライブで、ボ・ガンボスの演奏を聴いたことがあって。日比谷野外音楽堂、もう20年近く前のこと。ドントさんがいなくなったBO GUMBOSがBO GUMBO3になって、このラキタ君はドントさんの息子さんだとか。このストレートだけどゆるやかな歌い方は亡き親父さんゆずりなのかな。
友部正人 『気球に乗って』
伝説的なフォークの大御所。これだけの人が歌うと、今まで気にとめなくきたような言葉も強く心に刻んでくれる。
今ひとつこの気球が昇って行かないのは
僕を踊らせる俗物どもが
足もとにしがみついているからさ
胸いっぱいの風を集めよう
名もなき同胞が抹殺されて
価値あるブルジョアが生き残るとするなら
真っ先に死ぬのは僕なのさ
僕こそ不必要なものだから
気球に乗ってほこりになってゆられたい
気球に乗ってほこりを捨ててゆられたい
マスタリングにクレジットされる吉野金次さん、ああ、ここにも。
ユウ・菅波栄純・パラダイス銀河・Cheeta・奥野真哉 『ひのもとのうた』
今時の勢いがある若手のミュージシャン達。THE BOOMへの尊敬を語る彼らに、新しい自分のチャンネルが増えたのを感じた。
ユウ(GO!GO!7188)、菅波栄純(THE BACK HORN)、ハラダイス銀河(ドブロク)、Cheeta(ex,中ノ森BAND)
おおはた雄一 『ないないないの国』
全く失礼ながら、よく知らないミュージシャンだった。
Wikipediaの関連項目に「クラムボン」「リクオ」という方々のリンクが・・・。
ここでもまたひとつ、BOOMが取り持つご縁ができる。
坂本美雨feat. 高田漣 『それだけでうれしい』
この曲、一瞬矢野さんの声では?と思ってしまうような部分もあり、これが親子の血なんだなとまた感慨、納得。
坂本美雨さんといえば、鉄道員(ぽっぽや)の主題歌を思い出す。あの映画、浅田次郎好きの自分としては、高倉健さん、広末涼子の名演もあって腹一杯のところなのに、主題歌の神秘的な歌声は強い印象だった。作詞:奥田民生(またここでも!)、作曲:坂本龍一、そして坂本矢野(元)夫妻の娘さんが歌を唄っていたという自分的には贅沢なシチュエーションだったのにもかかわらず、その事実を知ったのはずいぶん後になってから。坂本美雨さんのその後の活動の記憶としては、アッコちゃんのライブでサプライズゲストとして登場したて『くまんばちがやってきた』を二人でかわいく歌ったのを思い出す。福岡市民会館だったっけかな?
その親子が、今回のBOOMのトリビュートアルバムでそれぞれが個々のアーティストとして参加してるという巡り合わせ。さらにさらに歌っている曲が、母親・矢野顕子の作詞、宮沢さん作曲でデュエットもした『それだけでうれしい』という関係。これもファン対するサービス心なのかなと感じる。
でもあんなすごい両親を持ってしまった美雨さんは、どう感じながら音楽活動してるのかな?と。これは余計なことか。
こだま和文 『僕にできるすべて(REMIX)』
やっぱりこの人からミュートビートの香りは消えてないんだなあ。
トランペットさえあれば、BOOMもあの世界に巻き込まれてしまう。そんな雰囲気が自然にできあがっている感じ。
インストで収録されているものの、歌詞カードには歌詞が。。豪華なカラオケとして使えるなぁ。笑
HIKURI (from MEXICO) 『24時間の旅』
島唄をメキシコでカバーして人達だとのこと。アルゼンチンでヒットした島唄をメキシコのミュージシャンがカバーして、それが回り回って本家本元のトリビュートに収録されているというのも面白い。
LOW IQ 01 『島唄』
バンド名かと思っていたら、市川昌之というパンク・ベーシストらしい。
島唄をゴリゴリのアレンジでハードなロックに仕立てているのに、やっぱり根底に流れるのは島唄のおおらかさ、大きさ。
沖縄旋律は音楽ジャンルを軽く乗り越えてくれる。
MONGOL800 『おりこうさん』
沖縄ロックのモンパチにとっては、このアルバムへの参加は自然のながれなのかも。
これはモンパチの曲として十分成立しているのでは?とちょっと思う。
MINMI feat. PETER MAN 『星のラブレター』
あの星のラブレターがレゲエアレンジに!と思ったが、よく考えてみると、原曲もスカ・レゲエとは路線が違わない。
ラップが入ってくるだけで、ごく今風の曲になってしまうのがなんとも不思議。
bird 『TOKYO LOVE』
R&Bは若干自分の守備範囲外だけど、JAZZ風アレンジにしたこの曲をbirdさんは難なくこなす。
こんな旨い歌い手さんだったんだな〜。声の力強さも魅力。
BEGIN 『TAKE IT EASY』
もう沖縄ミュージシャン代表といってもいいBEGINだけど、。
個人的にはこのアルバムで一番心地良い曲だったかもしれない。
あと、ピアノがもっとブルースしていたら、もっと気持ちよかっただろうなーというのが一つだけ心残り。
まあ、この表現がBEGINなのだろうけど。
bonobos 『神様の宝石でできた島』
今までまったくノーマークだったbonobos。もしかすると、自分のどストライクかもしれない。
気持ちが良い。もっと聴きたい気持ちが強く湧き起こる。また良い出会いができたな〜。
かりゆし58 『なし』
ブームの中でも奇譚曲の最右翼では?と思っている『なし』。
そんな曲をやりこなす「かりゆし58」もただ者ではない。沖縄音楽界も人材豊富だな。
完全犯罪の殺人を計画するストーカーと、12頭身イケメンとを結びつける「なし」とはいったい何を暗示しているのだろう?
高野寛 『からたち野道』
このアルバム最後の4曲はいずれも名曲で、そのうちの一角を受け持つ高野寛さん。
これまで好きなタイプのミュージシャンの作品に、よく見え隠れしてきたこの名前だけど、こんな歌声だったのかと改めての認識。
実にこの曲に合う朴訥感がある声が印象的で、素敵なキャスティングだなと思う。
矢野顕子with小田和正 『中央線』
何度この曲を聴いたことだろう。もう宮沢さん、矢野さんに、ただただ感謝したい心境である。
この曲についての小田さんのコメントに、
「1992年、アッコちゃんの「スーパー・フォーク・ソング」のライナー・ノーツを書いてくれと頼まれて一本のビデオを渡された。」
と書いてあるのを見て、矢野さんのアルバムを探して取り出してみるも、そんな記述が見あたらなく。
なくしてしまったのか?と思いながら、もうひとつのドキュメント・ビデオ「スーパー・フォーク・ソング」を探し出す。
そこにはライナーノーツが存在していて、確かに中央線についての記述があるものの、「小田和正」のクレジットが見あたらない。
こんな大物にライナー書かせて名前を載せないのも妙な気もするが、そうだとしたら貴重な発見だなぁ。
YOUR SONG IS GOOD 『虹が出たなら』
矢野さんがカバーした『虹が出たなら』もすごく好きなのだが、いろんな料理の仕方があるもんだなと感じる一曲。
このユア・ソング・イズ・グッドというバンドも知らなかったが、どうやらあのSAKEROCKと同じレーベル・カクバリズムらしい。
そう知ると、なるほどな、レーベルのカラーが想像できるな、といった印象。
フォローしたいミュージシャンが増えて困ってしまう。
東京スカパラダイスオーケストラ 『風になりたい』
風になりたい2曲目!
トリで締めてくれたスカパラ。またでてきたか、どんだけ交友範囲が広いんだ!と驚く。
ユニコーン・トリビュートにも顔を出していたし、ルースターズん時はミッシェルガンとコラボで『Rosie』やってくれてたり、もうたまりません。
あ〜もう大満足。
shira-kumo at 21:47|
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2009年02月08日
WAO! / ユニコーン
焼き鳥を食いながら明るい将来について語り合った今日。
めっきり飲めなくなった酒が回ってしまうまでのあいだ、今年のサバイバル戦略について少し本気で情報交換をする。会話の途中、ときどきまだ「うちの会社」などと口走ってしまい、あわてて「元」をつけて言い直すことがあり、会社員だったクセはそう簡単には抜けきらないものだと感じたりして。そして寄るところのない身分というのはやはりちょっと心細いもので。正直そういう事をサラリーマンを辞めて改めて認識させられたりもした。今は独立ご祝儀でいただいている仕事を、これからどう育ててネットワークを繋げていくかが課題で。今まで以上に人との関係、人との縁を大事にしなくては・・・。
まあ試練は続くのだろうけど、どちらかというとワクワク感が上回る。生活がかかるというプレッシャーとサバイバル感は、予想外に人間に前を向かせるものなのかもしれない。
WAO!/ユニコーン
再結成したユニコーン、彼らはきっと追い詰められたわけではないだろうけど。
作詞作曲、そしてボーカルまでも奥田民生ではなく阿部義晴が担当した『WAO!』
どういう経緯でそうなったかはわからないけど、結果、「奥田民生のユニコーン」だったのではなく、ユニコーンの奥田民生、そして阿部義晴だったんだなと改めて感じさせられることに。
昔聴いたワクワク、ドキドキ、気持ちいい、笑いたくなる、そんな大好きだったユニコーンをこの曲で感じることができる。その音は「あの時の音をこの時代に再現する」といった単なる同窓会的ノスタルジックさではなく、むしろ新しい刺激をまたもってきてくれた感が強く、でもどう聴いても「ユニコーン」しか作れない音楽がまた聴けたということが、とても嬉しかった。
とにかく前を向くことが必要な今の自分にとっては、この新作がありがたい景気づけに思えてしまった。
17日に出るアルバムも楽しみにしようかな。
めっきり飲めなくなった酒が回ってしまうまでのあいだ、今年のサバイバル戦略について少し本気で情報交換をする。会話の途中、ときどきまだ「うちの会社」などと口走ってしまい、あわてて「元」をつけて言い直すことがあり、会社員だったクセはそう簡単には抜けきらないものだと感じたりして。そして寄るところのない身分というのはやはりちょっと心細いもので。正直そういう事をサラリーマンを辞めて改めて認識させられたりもした。今は独立ご祝儀でいただいている仕事を、これからどう育ててネットワークを繋げていくかが課題で。今まで以上に人との関係、人との縁を大事にしなくては・・・。
まあ試練は続くのだろうけど、どちらかというとワクワク感が上回る。生活がかかるというプレッシャーとサバイバル感は、予想外に人間に前を向かせるものなのかもしれない。
WAO!/ユニコーン
再結成したユニコーン、彼らはきっと追い詰められたわけではないだろうけど。
作詞作曲、そしてボーカルまでも奥田民生ではなく阿部義晴が担当した『WAO!』
どういう経緯でそうなったかはわからないけど、結果、「奥田民生のユニコーン」だったのではなく、ユニコーンの奥田民生、そして阿部義晴だったんだなと改めて感じさせられることに。
昔聴いたワクワク、ドキドキ、気持ちいい、笑いたくなる、そんな大好きだったユニコーンをこの曲で感じることができる。その音は「あの時の音をこの時代に再現する」といった単なる同窓会的ノスタルジックさではなく、むしろ新しい刺激をまたもってきてくれた感が強く、でもどう聴いても「ユニコーン」しか作れない音楽がまた聴けたということが、とても嬉しかった。
とにかく前を向くことが必要な今の自分にとっては、この新作がありがたい景気づけに思えてしまった。
17日に出るアルバムも楽しみにしようかな。
2009年01月02日
ユニコーン再結成と虫の知らせ
2009年の大注目イベントのひとつ。ユニコーンの再結成。
15年ぶりだとか。時間がたつのは早いものだと実感させられる。
今年は新曲も発表、全国ツアーも行われるようで、どんな盛り上がりを見せるのだろう?
とっても楽しみである。
ユニコーン・トリビュート
東京スカパラダイスオーケストラ、グレイプヴァイン、宮沢和史、吉井和哉などといった蒼々たるメンバーが名を連ねるこのカバーアルバム『ユニコーン・トリビュート』は、どの曲も聞き応えがあり、15年前以上前という時間の経過をつい忘れてしまう。当時のユニコーン、奥田民生は、際立って斬新な音を生み出している印象もあったが、今さらだがあらためて聴き直すと、単に奇をてらったのではない曲の良さ、質の高さが伝わる。それを同じプロミュージシャンの手によって証明され伝えられていたことも、今回の再結成を後押ししているのでは?と思ったりもして。
ところで、今回の再結成のニュースを聞いて、自分のブログで、年末、広島に行って奥田民生をネタにしたことを思いだし、ほとんどこじつけだが、いくつかの事柄を思い出し、妙な気分になる。
ベーゼンドルファーの買収劇にからめてオスカー・ピーターソンの事をブログ書いたほんの数日後に、彼の訃報についてまたブログを書くことになったこと。
ジョアン・ジルベルトのことをブログに書いた翌日、ジョアンの来日中止の記事を目にしたこと。
胃カメラを飲んだ日に、カメラカメラのフリッパーズギターの記事を書いた数日後、小山田圭吾がグラミー賞候補にノミネートされ、驚いた事。フリッパーズギターなんて十数年ぶりぐらいに引っ張り出したCDだった。
ブログを休んでいた半年間に、取り憑かれたように繰り返し聴いていたE.S.T.の「Believe Beleft Below」の事をブログ再開後に書こうとしたら、その半年の間にエスビョルン・スヴェンソンが亡くなっていたという事実を知ることに。
もちろんオカルトではあることはわかっているが、所謂「虫の知らせ」なんてことを考えてしまった。
いや、小山田圭吾のグラミー候補やユニコーン再結成は嬉しいことなので、虫の知らせは不適当か。
でも、その日の直感を信じてブログを書き続けていけば、またなにか起こるのかもしれない、
などと考えながら、今年もブログを継続していけることが出来るといいなと願うばかりだ。
できれば良い知らせだけにしておきたいものだけど・・・。
15年ぶりだとか。時間がたつのは早いものだと実感させられる。
今年は新曲も発表、全国ツアーも行われるようで、どんな盛り上がりを見せるのだろう?
とっても楽しみである。
ユニコーン・トリビュート
東京スカパラダイスオーケストラ、グレイプヴァイン、宮沢和史、吉井和哉などといった蒼々たるメンバーが名を連ねるこのカバーアルバム『ユニコーン・トリビュート』は、どの曲も聞き応えがあり、15年前以上前という時間の経過をつい忘れてしまう。当時のユニコーン、奥田民生は、際立って斬新な音を生み出している印象もあったが、今さらだがあらためて聴き直すと、単に奇をてらったのではない曲の良さ、質の高さが伝わる。それを同じプロミュージシャンの手によって証明され伝えられていたことも、今回の再結成を後押ししているのでは?と思ったりもして。
ところで、今回の再結成のニュースを聞いて、自分のブログで、年末、広島に行って奥田民生をネタにしたことを思いだし、ほとんどこじつけだが、いくつかの事柄を思い出し、妙な気分になる。
ベーゼンドルファーの買収劇にからめてオスカー・ピーターソンの事をブログ書いたほんの数日後に、彼の訃報についてまたブログを書くことになったこと。
ジョアン・ジルベルトのことをブログに書いた翌日、ジョアンの来日中止の記事を目にしたこと。
胃カメラを飲んだ日に、カメラカメラのフリッパーズギターの記事を書いた数日後、小山田圭吾がグラミー賞候補にノミネートされ、驚いた事。フリッパーズギターなんて十数年ぶりぐらいに引っ張り出したCDだった。
ブログを休んでいた半年間に、取り憑かれたように繰り返し聴いていたE.S.T.の「Believe Beleft Below」の事をブログ再開後に書こうとしたら、その半年の間にエスビョルン・スヴェンソンが亡くなっていたという事実を知ることに。
もちろんオカルトではあることはわかっているが、所謂「虫の知らせ」なんてことを考えてしまった。
いや、小山田圭吾のグラミー候補やユニコーン再結成は嬉しいことなので、虫の知らせは不適当か。
でも、その日の直感を信じてブログを書き続けていけば、またなにか起こるのかもしれない、
などと考えながら、今年もブログを継続していけることが出来るといいなと願うばかりだ。
できれば良い知らせだけにしておきたいものだけど・・・。
2008年12月20日
カスタムメイド10.30@広島市民球場
今週は、急遽広島に行くことになり、しかも日帰り。
そしていつも通過することはあっても立ち寄ることがなかった人生初の広島に向かう。
朝7時過ぎに家を出て、新幹線のぞみに乗り込み、9時にはもう広島駅に来ていた。
へたすると通勤できるくらいの時間でのあっけない到着に少し驚きながら、慌ただしく迎えの車に乗り込む。
もともと日帰りの予定だったし、広島市内を見て回る予定もなかったのだが、迎えに来てくれた連れが忘れ物を取りに戻るというハプニングのおかげで、市内中心街を抜けることに。
車が走るういちにいきなり原爆ドームが現れてテンションが上がった。ほんの数秒の出来事。
あっという間ながら初めての対面するその世界遺産に、その時初めて広島に来た実感が湧いた。
忘れ物を取り終えて再び車が走り出すと、今度は大きな照明灯が見えてきて、それが広島市民球場だと知らされた。幾度となく巨人戦で見たあの球場だが、そういえば来年からは新球場に移転するはずだなと思い出し、ギリギリ外観だけでも拝めた事にまた少し観光気分になる。
残念ながら写真する撮るヒマもなく通り過ぎて、その日の目的地に向い、その後は息つく暇もなく気がついたら博多に帰っていた。ああ、お好み焼きすら食べてないのに。
ところで、帰りしな思い出していたのは、チラ見した広島市民球場のことだ。
広島といえば奥田民生。ブログの趣旨にむりやり合わすようだけど。
球場のグランドは見ることができなかったけど、頭の中には映画『カスタムメイド10.30』の中で確かマウンド付近で1人ギターを弾きながら唄う奥田民生を思い描いていた。
カスタムメイド10.30
映画のストーリーはよく理解できなかったのだが、ヘンな面白さがあったな。
ドキュメンタリーの奥田民生と、木村カエラの勢いだけの演技と、ちょっとメルヘンな要素もあり。
そしてあの広島市民球場でのライブシーンは、いままで見たことがないような状況で印象的だった。
ライトに映えるグランドの芝生。
まるで野球の観戦客のように、スタンド席を埋め尽くす(たぶん)多くの広島市民。
その中心で少しとまどい、はにかみながらも、全方向の観客と友達のように対話しながら1人唄う奥田民生が、実にやわらかいイイ雰囲気なのが印象的で、そんな雰囲気を作ってくれる広島市民は、広島カープと同じように奥田民生がすごい好きで誇りなんだろうな〜という感じが伝わってくる。
空の下星の下での野球場は、ドーム球場などでは決して出せないだろうキレイさで、なごやかな時間と共に進むライブ感は、映画の評価抜きにして民生の良さが引き出されていて良かったと思う。
そういえば、そのライブでアッコちゃんの『ラーメン食べたい』やっていた。
矢野顕子カバー『すばらしい日々』に対してエールの交換を行っているかのような感じを覚えた。
そしていつも通過することはあっても立ち寄ることがなかった人生初の広島に向かう。
朝7時過ぎに家を出て、新幹線のぞみに乗り込み、9時にはもう広島駅に来ていた。
へたすると通勤できるくらいの時間でのあっけない到着に少し驚きながら、慌ただしく迎えの車に乗り込む。
もともと日帰りの予定だったし、広島市内を見て回る予定もなかったのだが、迎えに来てくれた連れが忘れ物を取りに戻るというハプニングのおかげで、市内中心街を抜けることに。
車が走るういちにいきなり原爆ドームが現れてテンションが上がった。ほんの数秒の出来事。
あっという間ながら初めての対面するその世界遺産に、その時初めて広島に来た実感が湧いた。
忘れ物を取り終えて再び車が走り出すと、今度は大きな照明灯が見えてきて、それが広島市民球場だと知らされた。幾度となく巨人戦で見たあの球場だが、そういえば来年からは新球場に移転するはずだなと思い出し、ギリギリ外観だけでも拝めた事にまた少し観光気分になる。
残念ながら写真する撮るヒマもなく通り過ぎて、その日の目的地に向い、その後は息つく暇もなく気がついたら博多に帰っていた。ああ、お好み焼きすら食べてないのに。
ところで、帰りしな思い出していたのは、チラ見した広島市民球場のことだ。
広島といえば奥田民生。ブログの趣旨にむりやり合わすようだけど。
球場のグランドは見ることができなかったけど、頭の中には映画『カスタムメイド10.30』の中で確かマウンド付近で1人ギターを弾きながら唄う奥田民生を思い描いていた。
カスタムメイド10.30
映画のストーリーはよく理解できなかったのだが、ヘンな面白さがあったな。
ドキュメンタリーの奥田民生と、木村カエラの勢いだけの演技と、ちょっとメルヘンな要素もあり。
そしてあの広島市民球場でのライブシーンは、いままで見たことがないような状況で印象的だった。
ライトに映えるグランドの芝生。
まるで野球の観戦客のように、スタンド席を埋め尽くす(たぶん)多くの広島市民。
その中心で少しとまどい、はにかみながらも、全方向の観客と友達のように対話しながら1人唄う奥田民生が、実にやわらかいイイ雰囲気なのが印象的で、そんな雰囲気を作ってくれる広島市民は、広島カープと同じように奥田民生がすごい好きで誇りなんだろうな〜という感じが伝わってくる。
空の下星の下での野球場は、ドーム球場などでは決して出せないだろうキレイさで、なごやかな時間と共に進むライブ感は、映画の評価抜きにして民生の良さが引き出されていて良かったと思う。
そういえば、そのライブでアッコちゃんの『ラーメン食べたい』やっていた。
矢野顕子カバー『すばらしい日々』に対してエールの交換を行っているかのような感じを覚えた。