MARC RIBOT
2008年11月18日
SONGS / SION
池畑潤二50thライブ後、気になっていたSIONのCDを聴きました。
しばらく、ヘビーローテーションになりそう。
別に食わず嫌いだったわけでもなく、今までどうして聴いてこなかったのだろう?とCDを聴きながら自問してしまいました。春夏秋冬のイメージが強かったからかなぁ。
まずは定石としてデビューアルバムを聴くか、それとも無難にベスト盤にしようか、と悩んだ結果、カバーアルバムである「SONGS」になんとなく決めてしまった。。
1曲目の「MAYBE」。ギターもリズムもかっこいい!!。モロ好みの音。クレジットを見るとGuitar:藤井一彦、Bass:高橋BOB、Drums:藤井ヤスチカ。これは、まんまGROOVERSがバックなんだな〜。確かにお馴染みのギターカッティングも聴こえてくる。アレンジも藤井一彦だということで、とにかく完成度が高い。そしてSIONの声、唄がささる。たぶん楽器の音量がかなり高めのミキシングだと思う。なのに唄が言葉が刺さってくる感じがするのは凄い。カバーアルバムでありながら、どうやら歌詞は直訳ではなくてSIONバージョンのようだ。2、3曲目は松田文アレンジ。レコーディングは、Tokyo RecordingとNew York Recordingに分かれていて、Tokyoチームは藤井一彦と松田文がアレンジを分けているようで。松田文は今までたぶん聴いなかったかと思うが、ギターアレンジがなかなかイイ。6曲目のアコギ1本の演奏は、SIONの声と歌詞がさらに映えて心に来ました。
4曲目はニューヨーク組の「A SONG FOR YOU」。レオン・ラッセルの作曲でありカーペンターズの名曲が、SIONの歌声に乗る不思議さ。アレンジ、ギターがマーク・リボウのこの曲。プレイヤーとしてのみのマーク・リボーより、アレンジ・プロデュース寄りで作るとこんな音になるんだろうな。
この曲でピアノ、メロトロンが「John Medeski」とクレジットされているのにも驚き。MMWのジョン・メデスキーなの?大好きなジャズ・ピアニストなので、それがSIONのアルバムで出会うとは、音楽世間も狭いなぁ。他にも、5曲目はイギー・ポップの曲で「John Lurie」の名前が・・・。それもサックスではなくなぜかコーラスで。この頃ラウンジ・リザーズは活動中だったとしたら、マークリボーが日本人と組んでいるのを見て、悪ノリでジョン・ルーリーが乱入、といった感じなのかも。この辺の関係は、ジム・ジャームッシュのダウン・バイ・ロー→ジョン・ルーリー→トム・ウェイツと来てマーク・リボーというお友達つながりなんだろうな〜。
SIONとジョン・ルーリーがイギー・ポップの曲でもって、一緒に”la la la la・・・”と合唱するなんて、ものすごく濃いー雰囲気が漂ったことだろうと想像して怖くなった。でも、主役は紛れもなくSIONの唄だというのが気持ちいい。
ラストの曲は「OVER THE RAINBOW」。この曲ではサックスの音が聞こえたので、ここでジョン・ルーリーか?と思ったら違って、James Chanceというプレイヤーだった。知らなかったけど結構有名どころらしく、「痙攣サックス」とか「パンク・ジャズの異才」とか呼ばれてるみたいなので、機会があれば聴いてみたい。
それにしても選曲、ミュジシャン、アレンジ、演奏、そして作詞、唄、これらがこんなに聴き所満載なアルバムはなかなかない。たぶん本来のSIONからかなり逸脱したアルバムなのかもしれないけど。でもとても面白い一枚だった。
SIONとマーク・リボーの事を耳打ちして下さったulalaさんに感謝!
また、楽しみが一つ増えました。
しばらく、ヘビーローテーションになりそう。
別に食わず嫌いだったわけでもなく、今までどうして聴いてこなかったのだろう?とCDを聴きながら自問してしまいました。春夏秋冬のイメージが強かったからかなぁ。
まずは定石としてデビューアルバムを聴くか、それとも無難にベスト盤にしようか、と悩んだ結果、カバーアルバムである「SONGS」になんとなく決めてしまった。。
1曲目の「MAYBE」。ギターもリズムもかっこいい!!。モロ好みの音。クレジットを見るとGuitar:藤井一彦、Bass:高橋BOB、Drums:藤井ヤスチカ。これは、まんまGROOVERSがバックなんだな〜。確かにお馴染みのギターカッティングも聴こえてくる。アレンジも藤井一彦だということで、とにかく完成度が高い。そしてSIONの声、唄がささる。たぶん楽器の音量がかなり高めのミキシングだと思う。なのに唄が言葉が刺さってくる感じがするのは凄い。カバーアルバムでありながら、どうやら歌詞は直訳ではなくてSIONバージョンのようだ。2、3曲目は松田文アレンジ。レコーディングは、Tokyo RecordingとNew York Recordingに分かれていて、Tokyoチームは藤井一彦と松田文がアレンジを分けているようで。松田文は今までたぶん聴いなかったかと思うが、ギターアレンジがなかなかイイ。6曲目のアコギ1本の演奏は、SIONの声と歌詞がさらに映えて心に来ました。
4曲目はニューヨーク組の「A SONG FOR YOU」。レオン・ラッセルの作曲でありカーペンターズの名曲が、SIONの歌声に乗る不思議さ。アレンジ、ギターがマーク・リボウのこの曲。プレイヤーとしてのみのマーク・リボーより、アレンジ・プロデュース寄りで作るとこんな音になるんだろうな。
この曲でピアノ、メロトロンが「John Medeski」とクレジットされているのにも驚き。MMWのジョン・メデスキーなの?大好きなジャズ・ピアニストなので、それがSIONのアルバムで出会うとは、音楽世間も狭いなぁ。他にも、5曲目はイギー・ポップの曲で「John Lurie」の名前が・・・。それもサックスではなくなぜかコーラスで。この頃ラウンジ・リザーズは活動中だったとしたら、マークリボーが日本人と組んでいるのを見て、悪ノリでジョン・ルーリーが乱入、といった感じなのかも。この辺の関係は、ジム・ジャームッシュのダウン・バイ・ロー→ジョン・ルーリー→トム・ウェイツと来てマーク・リボーというお友達つながりなんだろうな〜。
SIONとジョン・ルーリーがイギー・ポップの曲でもって、一緒に”la la la la・・・”と合唱するなんて、ものすごく濃いー雰囲気が漂ったことだろうと想像して怖くなった。でも、主役は紛れもなくSIONの唄だというのが気持ちいい。
ラストの曲は「OVER THE RAINBOW」。この曲ではサックスの音が聞こえたので、ここでジョン・ルーリーか?と思ったら違って、James Chanceというプレイヤーだった。知らなかったけど結構有名どころらしく、「痙攣サックス」とか「パンク・ジャズの異才」とか呼ばれてるみたいなので、機会があれば聴いてみたい。
それにしても選曲、ミュジシャン、アレンジ、演奏、そして作詞、唄、これらがこんなに聴き所満載なアルバムはなかなかない。たぶん本来のSIONからかなり逸脱したアルバムなのかもしれないけど。でもとても面白い一枚だった。
SIONとマーク・リボーの事を耳打ちして下さったulalaさんに感謝!
また、楽しみが一つ増えました。
2008年10月28日
akiko/矢野顕子
「akiko」たっぷり楽しめたアルバムでした。
そして思ったのが、ブルーノートのライブを見られなかった痛恨の気持ち。
(先日の池畑潤二ライブに続いて痛恨見逃し第2弾。福岡ブルーノートがもし存続していたら・・・)
T−ボーン・バーネット(プロデュース、Guitar)
マーク・リーボウ(Guitar)
ジェイ・ベルローズ(Drums)
音を聴く前の一番の期待は、マーク・リーボウと矢野顕子の組み合わせで、この点については両者の個性がくっきり出ていてながら、一つのバンドのようにまとまり感がって、期待通りでした。最近のアンソニー・ジャクソンと共に作られてきたJAZZ色から、大きく舵ををきったなぁというのが第一印象。もちろんあれはあれで好みだったけど。そして次に感じたのが、な〜んか骨太になったようなピアノの音。(Evacuation Planなんかの)。そしてよりアコースティック色、民族色(ケルト?)を強めた感じの「The Long Time Now」などもイイものだと思い。そうかと思ったら、Whole Lotta Love、ツェッペリンの胸いっぱいの愛をかましたり。矢野顕子の中にもツェッペリンの血が入っていたんだと分かって喜び。そして今度はドアーズのPeople Are Strange。マークリボーが奏でるストレンジデイズの泣きのアルペジオに泣かされ。
ひとしきり聴き終わったあと、付属されていたDVDを見ました。
そして、そこにはいろいろな紐解きがされていて、この作品の理解をもっと深めることに。
矢野顕子からT−ボーン・バーネットに対して出した熱いオファーに対して、帰ってきた答えが、
「(矢野顕子の)Japanese Girlのすべての音符を30年も覚えているよ。」
なんとも奇跡的な巡り合わせ!!(ほんと作られたような話で。)
T−ボーン・バーネットについては名前を知っている程度だったけど、今まで自分が聴いてきた曲の中でつながったのがエルビスコステロで。コステロの曲「Little Palaces」が入っているキング・オブ・アメリカのプロデューサーがこのT−ボーン・バーネットだったことを知り、そうか、マークリボー:コステロの繋がりなのかとまた納得。
映像で、マーク・リーボウ、ジェイ・ベルローズ、T−ボーン・バーネット、矢野顕子が本当に音楽を芯から楽しんでいる感じが伝わってきて思い出したのが、Super Folk Songで魅せたエンジニアの吉野金次との緊張感満点のレコーディング風景。プロデューサー、エンジニアがミュージシャンに与える影響は深いんだな〜。
この数日、akikoを聴きながら途中、ツェッペリンを引っ張り出しては聴き、また戻って今度はドアーズを取り出しては横道に逸れ、コステロやトム・ウエイツやJapanese Girlをまた引っ張り出しライナーを取り出し・・・。もう尽きることのない楽しい時を過ごしてしまいました。
そこでひとつ思ったのが、自分自身もう矢野顕子が何をやっても批評できる状態ではないなと。全て良い方にとらえて、うまく結びつけて聴いているなと改めて思った次第でした。
2008年09月30日
矢野顕子 × MARC RIBOT
今回も矢野顕子でいこうかな。
しかも、また好きなミュージシャン繋がりで。
矢野顕子つながりといえば、コアな関係だけでもベースのアンソニー・ジャクソン、渡辺香津美、
パット・メセニー、YMO、くるり・岸田繁、宮沢和史、忌野清志郎、大貫妙子・・・枚挙にいとまがない。
そのみんなが好きだし、ほとんどが矢野とコラボする前から個人的好きなミュージシャンだったので、
次の相手は誰だ?と楽しみにしていた。
akiko
矢野顕子が4年ぶりにアルバムを出す。
それだけでも大きなニュースなのどけど、今回もアルバム参加者が凄い。
プロデューサーにTボーン・バーネットを起用されているそうで。
なんでもその経緯が、1976年(32年前!)の矢野顕子のデビュー作『Japanese Girl』を、
たまたまTボーン・バーネットが耳にしていたらしく、そして大ファンになっていたのだと。
いつか共作したいと32年間願っていて、今回実現いたという。
要するに、グラミー賞も獲っている大物が、矢野顕子に熱烈なオファーを送って、
そして実現したアルバムが『akiko』というアルバムだ。
そしてもっと凄いのが、ギターにマーク・リボー(マーク・リーボウ)が参加している!!
ここで、また凄いミュージシャン繋がりが出来てしまった。
私が心酔するトム・ウエイツとかなり近しいギタリストであるのがマーク・リボー。
元ラウンジ・リザーズのメンバーで、エルビス・コステロとの繋がりがある異色ののミュージシャンだ。
その音楽性のユニークさは、ギタリストとしては他に類を見ない。
それだけにコラボするミュージシャンも限られてくるのだが、
Tom Waitsの『Rain Dog』でのプレーは、同じく参加していたギタリストのキース・リチャーズさえ、
脇にまわされた感があるほどのインパクトだった。
で、そのマーク・リボーが矢野顕子のアルバムに参加する。
知らなかったのは、既に8月にマーク・リボーは来日していて、
ブルーノート東京で矢野顕子とライブを行っていたんだって。
このライブを見逃したことは、2008年最大の不覚だといってもいい?
もし、福岡ブルーノートが存続していたら、福岡にも来る可能性があったかも知れないな〜。
『akiko』が発売される10月22日が待ち遠しい。
ちなみに、今さっき気がついたのだけど、
先日貼ったyouubeの「Medeski, Martin & Wood 」の映像、
トリオに参加していたギターはなーんとマーク・リボーのようだ!!
すごいよ〜。
しかも、また好きなミュージシャン繋がりで。
矢野顕子つながりといえば、コアな関係だけでもベースのアンソニー・ジャクソン、渡辺香津美、
パット・メセニー、YMO、くるり・岸田繁、宮沢和史、忌野清志郎、大貫妙子・・・枚挙にいとまがない。
そのみんなが好きだし、ほとんどが矢野とコラボする前から個人的好きなミュージシャンだったので、
次の相手は誰だ?と楽しみにしていた。
akiko
矢野顕子が4年ぶりにアルバムを出す。
それだけでも大きなニュースなのどけど、今回もアルバム参加者が凄い。
プロデューサーにTボーン・バーネットを起用されているそうで。
なんでもその経緯が、1976年(32年前!)の矢野顕子のデビュー作『Japanese Girl』を、
たまたまTボーン・バーネットが耳にしていたらしく、そして大ファンになっていたのだと。
いつか共作したいと32年間願っていて、今回実現いたという。
要するに、グラミー賞も獲っている大物が、矢野顕子に熱烈なオファーを送って、
そして実現したアルバムが『akiko』というアルバムだ。
そしてもっと凄いのが、ギターにマーク・リボー(マーク・リーボウ)が参加している!!
ここで、また凄いミュージシャン繋がりが出来てしまった。
私が心酔するトム・ウエイツとかなり近しいギタリストであるのがマーク・リボー。
元ラウンジ・リザーズのメンバーで、エルビス・コステロとの繋がりがある異色ののミュージシャンだ。
その音楽性のユニークさは、ギタリストとしては他に類を見ない。
それだけにコラボするミュージシャンも限られてくるのだが、
Tom Waitsの『Rain Dog』でのプレーは、同じく参加していたギタリストのキース・リチャーズさえ、
脇にまわされた感があるほどのインパクトだった。
で、そのマーク・リボーが矢野顕子のアルバムに参加する。
知らなかったのは、既に8月にマーク・リボーは来日していて、
ブルーノート東京で矢野顕子とライブを行っていたんだって。
このライブを見逃したことは、2008年最大の不覚だといってもいい?
もし、福岡ブルーノートが存続していたら、福岡にも来る可能性があったかも知れないな〜。
『akiko』が発売される10月22日が待ち遠しい。
ちなみに、今さっき気がついたのだけど、
先日貼ったyouubeの「Medeski, Martin & Wood 」の映像、
トリオに参加していたギターはなーんとマーク・リボーのようだ!!
すごいよ〜。
2007年11月24日
百蚊@九大祭
Q-folkでゲストに招かれたバンド「百蚊」。
かなりいいバンドで拾い物だった。
機材トラブルや途中で電源が落ちるなどのアクシデントもあった中、抜群のライブパフォーマンスで魅了された。
パンフにはオルタネーティブ・ジャンクロックバンドとなっている。
変則的な展開やリズムで曲の個性が際立っていた事、ビジュアルを効果的に利用して印象付けるイメージ作り、そして演奏テクニックの高さ、興奮物だった。
ドラムの迫力に圧倒され、ベースの超高速ダウンピッキングに驚かされ、ギターはテンションが耳についたりメローに奏でたり意外性たっぷりでよかった。
特にフロント女性ボーカルもギターを持ってて、飾り程度の演奏かと思いきや、Marc Ribotばりの変則リフで魅了されたり。
5拍子とか3X3+2=11拍子?な曲が妙に心地よくうねりがGOODだったな。
懐かしいThe Pop Groupとかを思い出したりも。
いったいこの人達はどんな音楽聴いてきてここに行き着いたんだろう?
残念なのは、PAセッティングのせいか、ボーカルがあまり届かなかったこと。
でもインストと映像だけでも充分楽しめました。
こういう人達がもっと脚光を浴びる土壌が日本にあればなーと思ったりします。
ところでこのライブが無料だと。たまには学祭にも行ってみるべきだな。
一応、youtube貼っておきます。ライブは10倍よかったけどね。
百蚊 TELEPHONE NUMBER
百蚊 ヘアヌード
かなりいいバンドで拾い物だった。
機材トラブルや途中で電源が落ちるなどのアクシデントもあった中、抜群のライブパフォーマンスで魅了された。
パンフにはオルタネーティブ・ジャンクロックバンドとなっている。
変則的な展開やリズムで曲の個性が際立っていた事、ビジュアルを効果的に利用して印象付けるイメージ作り、そして演奏テクニックの高さ、興奮物だった。
ドラムの迫力に圧倒され、ベースの超高速ダウンピッキングに驚かされ、ギターはテンションが耳についたりメローに奏でたり意外性たっぷりでよかった。
特にフロント女性ボーカルもギターを持ってて、飾り程度の演奏かと思いきや、Marc Ribotばりの変則リフで魅了されたり。
5拍子とか3X3+2=11拍子?な曲が妙に心地よくうねりがGOODだったな。
懐かしいThe Pop Groupとかを思い出したりも。
いったいこの人達はどんな音楽聴いてきてここに行き着いたんだろう?
残念なのは、PAセッティングのせいか、ボーカルがあまり届かなかったこと。
でもインストと映像だけでも充分楽しめました。
こういう人達がもっと脚光を浴びる土壌が日本にあればなーと思ったりします。
ところでこのライブが無料だと。たまには学祭にも行ってみるべきだな。
一応、youtube貼っておきます。ライブは10倍よかったけどね。
百蚊 TELEPHONE NUMBER
百蚊 ヘアヌード