ホリー・コール
2007年12月09日
Big Time / Tom Waits
昨日からのぐずぐずの状態から少しは復活してきたが、いまだ布団にくるまった状態。昨日の「Falling Down」が耳から離れない。
そもそもFalling Downの意味を勝手に布団に沈み込むと思っていたていたが、良く考えると少しおかしい。何の根拠もなかったので本当の和訳が心配になって辞書をひいた。
「falling down」の言葉だけだと私の電子辞書で出てこない。
何故?「falling down drunk:ぶっ倒れる酔っ払い」との記述。
まあ、ぶっ倒れるという意味なら、布団に沈み込んだ(倒れこんだ)自分をさしているとしたのは、さして外れてなかったのか?
それでもはいまいちすっきりしないので、CDの歌詞を見てみることに。
近頃はPCに取り込んだ音源を聴いているので、大量のCDから目的のものを探すのはしんどい。もともと私は洋楽の歌詞を理解しないまま聴いているケースが殆どで、それがPCから聴くようになってCDジャケを手に取ることがなくなり、さらに拍車がかかった。
幸いインポート盤ではなかったので、訳詩が付いていた。
「falling down〜falling down〜falling down」の所は、
「私たちは崩れ落ちている。そう崩れ落ちている」という訳。
さらに訳詩者によっては意味が大きく違う場合も有る、という思いで原曲を探すことに。それはトム・ウェイツの主演映画「BIG TIME」のサントラのような位置づけの同名タイトルのアルバム「BIG TIME」。
Big Time
そもそもこの映画、トム・ウェイツのドキュメンタリーのはずが、なんとも幻惑的な映像で、映画館の中でおかしな異次元に引きずり込まれ、終わったときには何故だか重い気持ちになってくたくたに疲れて出てきた記憶がある。曲の素晴らしさに反して決してすがすがしい気持ちにはなれなかった。
訳詩の話しに戻るが、「BIG TIME」収録の「falling down」の訳詩をみると、少し「Holly Cole」のものと少し違うのに気がついた。
基本的な詩のすじは、・・・
「ある男には好きな女がいる。しかしその女は別の男が好きである。そしてその彼女の好きな男はアウトローで、女は男のそんなところが好きなのだ。」
そこはだいたい同じなのだが、TOMの訳にはそこで
「おまえ(女)は男とどんどん下り坂を転げ落ちていくだろう。そんあアウトローな男と落ちていき、そして安ホテルで薬で死んでいくだろう。」
というような意味合いの突き放した恨みが入ったような内容だった。
それに反して、ホリー・コールのほうの訳は
「(アウトローな)男が犯罪に手を染めて落ちて行く。それをその男に寄り添うように女が薬で崩れ落ちていく。そして自分も崩れ落ちて行ってしまう・・・」
そういうニュアンスだった。
訳詩者を見ると、前者は男性。後者は女性。
男の訳詩者は「落ちていく女の最後を哀れみを持って見届ける」、という解釈で、女の訳詩者は「落ちていく女と供に自分も後を追うように崩れ落ちていく」という解釈にとれる。
自分はどちらのタイプだろうか?
自分の中の破滅願望をいつも抱えて生きている私としては、恐らく後を追うように崩れ落ちていくのかな?
改めて歌詞を少し理解した私は、
今の熱に浮かされたような体調の中、
「falling down」と供に布団をに溶け込んで、
さらに深いところに落ちていく感覚に包まれた。
Beautiful Maladies: The Island Years
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そもそもFalling Downの意味を勝手に布団に沈み込むと思っていたていたが、良く考えると少しおかしい。何の根拠もなかったので本当の和訳が心配になって辞書をひいた。
「falling down」の言葉だけだと私の電子辞書で出てこない。
何故?「falling down drunk:ぶっ倒れる酔っ払い」との記述。
まあ、ぶっ倒れるという意味なら、布団に沈み込んだ(倒れこんだ)自分をさしているとしたのは、さして外れてなかったのか?
それでもはいまいちすっきりしないので、CDの歌詞を見てみることに。
近頃はPCに取り込んだ音源を聴いているので、大量のCDから目的のものを探すのはしんどい。もともと私は洋楽の歌詞を理解しないまま聴いているケースが殆どで、それがPCから聴くようになってCDジャケを手に取ることがなくなり、さらに拍車がかかった。
幸いインポート盤ではなかったので、訳詩が付いていた。
「falling down〜falling down〜falling down」の所は、
「私たちは崩れ落ちている。そう崩れ落ちている」という訳。
さらに訳詩者によっては意味が大きく違う場合も有る、という思いで原曲を探すことに。それはトム・ウェイツの主演映画「BIG TIME」のサントラのような位置づけの同名タイトルのアルバム「BIG TIME」。
Big Time
そもそもこの映画、トム・ウェイツのドキュメンタリーのはずが、なんとも幻惑的な映像で、映画館の中でおかしな異次元に引きずり込まれ、終わったときには何故だか重い気持ちになってくたくたに疲れて出てきた記憶がある。曲の素晴らしさに反して決してすがすがしい気持ちにはなれなかった。
訳詩の話しに戻るが、「BIG TIME」収録の「falling down」の訳詩をみると、少し「Holly Cole」のものと少し違うのに気がついた。
基本的な詩のすじは、・・・
「ある男には好きな女がいる。しかしその女は別の男が好きである。そしてその彼女の好きな男はアウトローで、女は男のそんなところが好きなのだ。」
そこはだいたい同じなのだが、TOMの訳にはそこで
「おまえ(女)は男とどんどん下り坂を転げ落ちていくだろう。そんあアウトローな男と落ちていき、そして安ホテルで薬で死んでいくだろう。」
というような意味合いの突き放した恨みが入ったような内容だった。
それに反して、ホリー・コールのほうの訳は
「(アウトローな)男が犯罪に手を染めて落ちて行く。それをその男に寄り添うように女が薬で崩れ落ちていく。そして自分も崩れ落ちて行ってしまう・・・」
そういうニュアンスだった。
訳詩者を見ると、前者は男性。後者は女性。
男の訳詩者は「落ちていく女の最後を哀れみを持って見届ける」、という解釈で、女の訳詩者は「落ちていく女と供に自分も後を追うように崩れ落ちていく」という解釈にとれる。
自分はどちらのタイプだろうか?
自分の中の破滅願望をいつも抱えて生きている私としては、恐らく後を追うように崩れ落ちていくのかな?
改めて歌詞を少し理解した私は、
今の熱に浮かされたような体調の中、
「falling down」と供に布団をに溶け込んで、
さらに深いところに落ちていく感覚に包まれた。
Beautiful Maladies: The Island Years
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2007年12月08日
Temptation / Holly Cole
テンプテーション
体調の悪い時には、あまり刺激の強い音楽は聴きたくないもの。
安心して穏やかに聴ける曲を選び、体を癒してもらいます。
体調がすぐれなかった今日選んだのは、
ホリー・コールのアルバム、「テンプテーション」。
全曲、好きなトム・ウェイツの曲を優しく歌ってくれる。
「Falling Down」を聴きながら、布団の中に沈みます。
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