大城美佐子
2008年11月03日
OKINAWAN SHIMAUTA QUEEN 大城美佐子
「亜熱帯の風景の中に解き放たれ、果実となって送り届ける」
「オキナワンブルースが映像詩となった希有なドキュメンタリーがここにある」
前にも紹介した「嘉手苅林昌 唄と語り」と同じく高嶺剛監督とのタッグによるドキュメンタリー。
高嶺剛監督の沖縄、島唄に対する愛情が感じられる映像と音が心地い。
嘉手苅林昌さんもそうだったけど、大城さんも若いときは不良だったとの告白からはじまる。
でも、それは毛遊び(もうあしび)という深夜に歌い踊りという遊びで、
その毛遊びに明け暮れるという、歌が好きな不良であって。
「嘉手苅林昌 唄と語り」の時の市場での映像も挿入されていましたが、
大城さんと林昌さんの深い深い繋がりがここでも垣間見られます。
そしてもちろん「白雲節」も収録されています。
「ハワイで白雲節を歌っている最中に沖縄の風景が目に浮かんできて、飛んで帰りたくなって涙が出た。」
という、これはもう白雲節を地でいくエピソードもあり、よかったなぁ。
2008年01月10日
大城美佐子・一期一会 片思い
一期一会 片思い
弟から教えてもらった大好きなこの島唄。
shira-kumoの名は、「shirakumu」から取りました。
@白雲節@
♪ 白い雲のように見えるあの島に 飛びわたってみたい 羽があったならば
私の想う人は白雲の向こう 遠く見えるあの島のもっと向こう
たとえどんなに遠く離れていても 白雲に思いを乗せて届けたい
空を飛ぶ鳥のように自由に飛べたなら 毎夜貴女の元へ思いを語りに行くのに
たとえ世の中がどんなに変わろうとも 二人の心はいつまでも白雲のように
たとえ世の中がどんなに変わろうとも 二人の心はいつまでも白雲のように ♪
今宵は三線でも爪弾きながら、泡盛でも舐めながら。。。
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2007年11月22日
嘉手苅林昌「唄と語り」
嘉手苅林昌 唄と語り
天才、嘉手苅林昌と、鬼才、高嶺剛とのコラボで生まれた快作だと思います。
沖縄の魂、島唄の神様と称される人間・嘉手苅林昌(カデカル リンショウ)を静かに描かれていて、沖縄音楽を語る上では重要な映像になってくるのではないかと素人ながら感じてしまいました。
作中、同じ島唄の女王と言われる大城美佐子との語らいも印象的でした。
沖縄の文化としての島唄を守って行きたいという気持ちと、沖縄の人々にとってその時代時代での日常や教訓を語り伝える術であった島唄が時代に合わせて形を変えていく、ということへの理解。
沖縄音楽、琉球民謡の行く末を本当に大切に見守りたいという気持ちが感じられて、感銘を受けました。
そして何よりも素晴らしいのが全編で演奏される林昌さんの三線と唄です。
年を重ねていかなければ出ないであろう歌声の味わいと深み。
決してピッチは正確だとは思えないのに、どうして琉球民謡はそれが味わいに変わるのでしょうね?
さらに引き付けられたのが彼のクールなルックス。
相当遊んできた人なんだろうな。
あれだけ年をとっていてもなお現役の香りがしていいですね。
でも残念ながら、1999年に亡くなっているとの事。
見たかった、聴きたかった、生の林昌さんを。