椎名林檎
2010年03月12日
スポーツ / 東京事変
東京事変。
バンドマンだったら、それもとりわけベーシストだったら、一度はこんな豪華なヴォーカルを従えて、こんな格好イイ曲々を演奏したいと妄想せずにはおれんだろう、などと夢想しつつ、
「久々だなぁ。CD聴いてこんなに血がたぎったのは。」
などと感じ、そしてこの音に巡り会えたことに「有り難う」という気持ちになる。
今回も完全に東京事変・椎名林檎のプロモートの型にハメられたような感じではじまり。
もちろんそれは決して悪い気もちではなく、むしろこのところ仕事以外の情報をなんでもスルーしがちな自分にとっては好都合だと言うか。
少し前からCMで目にしていた林檎さんのムーンウォークが美しく、そして何度も繰り返し耳にしていた音楽もしっかり耳に残っていた最近。
「あ、これ東京事変のほうだったんだ」
「アルバム発売だろう?」
と思っていたら携帯メールでSR猫柳から発売日を知らされて。
そんなある夜、NHK・MUSIC JAPANにて東京事変の特集があることことも当日夕方またまた猫柳からの携帯メールで知ることになる。
これは見るべしと頭においていたはずなのに、よりによってチリ地震による津波騒ぎや、それに引きずられるように時間変更やなんだかんだが発生。すっかり見逃してしまう。
そうすると、数日後にまたまたまたメールが届き、
「先日見逃した方々、今日の深夜に再放送ですぜ」
とまた痒いところに手が届くようなことを耳打ちされ、今度こそ見逃すものかと録画予約を入れ、就寝。
でも結局それから数日その録画は寝かせることなったわけだけど。
やっと目にした耳にした東京事変のサウンド&ビジュアルの強さにがっしり心を掴まれ、満を持しての感ありでようやくアルバムをIT LISTENS!!
ああ、ここまでの長い導線を辿った結果のこの音。
な〜んと気持ちいい音かと感動に浸った。
これまでのCMによる刷り込みなのか、仕掛けられて見逃しじらされてやっと耳にした渇望感がそうさせるのか?日頃からふらふらゆらゆらと世に流されながら生きてきたこの我が心根を見透かされたように、猫柳一味に弄ばれてしまい。
CDが驚くほど売れないという昨今にあっては、少なくともこれまでのファンの気持ちを引き留め、セールスにつなげ、それが次回作へのモチベーションと原資になることを考えれば、ファンならそんなの喜んで弄ばれよう、というものだ。
と、いうわけでアルバム「スポーツ / 東京事変」。
能動的なCD観賞はとても後味がいいもので。
『生きる』ではじまる。
聴き始めるとボリュームをいっぱい上げたくなる。
そしてMDR-XB700を装備する。
『電波通信』がはじまると、腰のあたりがムズムズくねくね。
上半身が前後左右にふらふらゆれる。
『シーズンサヨナラ』でぎりぎりまでGAINを上げ、1回目のピークを迎える。
作詞作曲の浮雲さんのギター(VOX?)の音がかっちょええ。
『勝ち戦』和訳力に不自由な自分は、なんとなく”必勝法の歌”みたいなイメージで感じる高揚感。
『FOUL』〜『雨天決行』〜これは野球SONGSなの?
SPECIAL THANKSにイチローのクレジット。椎名林檎との『スーパースター』な二人の繋がり。
『能動的三分間』では当然パンチの連打を浴びてきっちり3分間で”ナチュラルハイタイム”。
『絶体絶命』にて頭が混乱し。
『FAIR』の浮雲氏のギターにまた深いため息をつく。
『乗り気』の逸る気持ちを裏切らないたたみかけるドラムスの心地よさ。
”リピーター率の多さが決定打のショッピングは、身体機能を鈍らせる麻酔薬。昏睡して、抗体が出来て、後悔デジャビュ。好い顧客・・・”はは、まるで自分のようではないかい?。
『スイートスポット』に当たったような心地よい手応えが、この曲の序章となり。
『閃光少女』
今回、亀田誠治の唯一の作曲でありながら、無二の存在感。現在準備できる我が環境では、どこまでこのベース曲のポテンシャルを感じ取ることができているのか、はなはだ自信はないが、まあそれは今後のお楽しみということで。
ラスト『極まる』によってクールダウン、整理運動で終結と思いきや、ラストはやはり強い印象を残してGAME OVERを迎える。
・・・音が切れた瞬間に自らの鼓動をこめかみに感じる。
たぶんこれが自分にとって最近一番のスポーツだったんだなぁと気づく。
2009年07月02日
椎名林檎 SONGS<第二夜>
例によって絶妙のタイミングで猫柳から携帯メールが届く。
「椎名林檎のSONGSを観るように。」という指示だ。
先週に続いての第二夜になる椎名林檎のSONGS。
今回は松尾スズキ氏とビブレでお待ち合わせ。その後中州で屋台デートという設定で。
林檎さんを見つめる松尾スズキ氏は、緊張なのか入れ込んでいるのか、それとも演技なのか、それはよくわからないけど、その眼はなんだか本気でしゃれにならない雰囲気を出していた。
作品の創作について語り合うなかで、
「書こうとする意識はない、物語を作り上げるのではなくて、感じる場面を切り取るっているだけ」
という林檎さんの言葉が良くて、印象的で。
「それは女はみんなそうだから」という言い切った説明は、謙遜かはぐらかしていたのかもしれないけど、妙に説得力があり。
(曲目)
「密偵物語」
「流行」
「歌舞伎町の女王」
「旬」
第一夜での感想がそのまま繰り返されたのだけど、
ライブでの歌でありながら、その完成度、演出力、技術力は、唯々驚きだ。
「密偵物語」「流行」の作り込まれたキャラクターは芸術的で。
ラップがこんなにもマッチするとは思ってもみなかった。これも驚きの一つ。
「歌舞伎町の女王」は、もうそのまんま女王の風格が出ているし。
斉藤ネコアレンジの「旬」の高品質な響きと広がりも、彼女の新しい引き出しを開いてくれた感あり。
ピアノの市川秀男、ベースの高水健司というバックのプレイも、こうやって映像で観ると深みが出る。
あの派手なリングをはめた指で、渋く余裕の演奏のピアノが特に印象的だった。
「ありあまる富」発表からの一連のお祭り騒ぎの止めを刺されたような今夜。
とても興奮のひとときでした。
2009年06月26日
最終回だけ・スマイル
最終回だけ、といった邪道なドラマの見方はいががなものか?と思いつつ、
SONGSの余熱もある、「ありあまる富」「椎名林檎」というひっかかりだけでチャンネルを合わせてしまった。
もちろん、ストーリーは自分の推測・想像で組み立てた虚ろなものなので、
ドラマについての評価なんてする資格はない。
ただ差別問題とか、冤罪とか、裁判員制度とかそういったキーワードで想像をふくらませる。
中井貴一、新垣結衣、松本潤、いしだあゆみ、主題歌・・・この要素だけでも観ておけば良かったなと感じながら、ラストの「ありあまる富」だけで、ぼんやりと勝手に感動のドラマに作り上げた。
やっぱり再放送やDVDで観るべきであって、ラストだけ知ってしまうというのは・・・後悔を残してしまった。
スマイル 初回生産限定版 [DVD]
発売日:2009-10-07
2009年06月25日
SONGS 椎名林檎<第一夜>
NHKのSONGSに出ていた林檎さんを観る。
これもSR猫柳本線からのメールが教えてくれた。
ありがとう。猫柳。第二夜の前にもまたよろしく。
かわいらしく、妖艶になった姿に、ちょっと驚く。
そして、歌の上手さもさらに増したのではないのかな?
スタジオ録画でありながら、レコーディングばりの出来上がり方。
力のあるミュージシャンって、ホントいいな〜。
「ありあまる富」
「丸の内サディスティック」
「罪と罰」
「二人ぼっち時間」
ありあまる富の訴え、絞り出するような繊細な歌。
丸の内サディスティックは、原版とも三文ゴシップともまた違った趣で。
罪と罰も豪華な作りだった。
ここまでの音楽番組を作り上げるNHKの底力も感じる。
頭がもうろうとなりながらも、贅沢な一夜でした。
あ〜もういかげんに寝よう。
2009年06月24日
三文ゴシップ / 椎名林檎
今日もSR猫柳からのメール入る。
まるでキャバクラのおねぇちゃんののごとく、『三文ゴシップ』営業のメールが。
初回限定とか特典とか待望とかの誘い文句は、いまだに弱く。
さらに自宅のすぐ裏がCDショップだという誘惑の多いこの環境。抗うことができず。
ん〜このアルバムは凄い。とにかく凄い。
自分の中では、早くも今年一番が出てしまったかもしれない。
いきなり「流行」→「労働者」→「密偵物語」のたたみ込みに参ってしまい。
まだ、どこからゆっくり聴いていいのか、その選択すら難しいくらい、それぞれの曲のクオリティーが高く思って。
とにかく、今はまだ「音」のみにしか集中できないかんじ。
歌詞をゆっくり味あうところまで行き着くには、まだ相当時間がかかりそうだ。
SOIL&”PIMP”SESSIONS、斎藤ネコをはじめとする編曲や演奏の豪華なミュージシャンが、結局は椎名林檎に染まっていく感じすらする。そのくらい凄みを感じる。
ちょっと「三文」つながりで、ルーリードやトムウエイツ、トッドラングレンが「三文オペラ」のクルト・ワイルをトリビュートした「Lost in the Stars: The Music of Kurt Weill」を思い出してしまった。異才、奇才たちが一人の天才の様々な引き出しを開くような感じが似ている気がして。
それにしても、無罪モラトリアム→勝訴ストリップで頂点に達したなどと思っていたのは、おおきな勘違いだったようで。
ロックスターの椎名林檎という枠は、最終曲の「丸の内サディスティック (EXPO Ver.)」が壊したという感じなのかな?
あぁ・・・「労働者」のユニゾンのフレーズが頭からはなれない。
一体いくらかかるの
気持ちよい生活まで
とても間に合わない
身体と時間が・・・無い
2009年06月01日
ありあまる富 / 椎名林檎
久々にエンドレスで聴いていたいと思った。
ドラマ「スマイル」の主題歌ということもあって、最近耳にする機会は多かったので、
CDを手に入れた時には、すでに相当気持ちは暖まっていたにもかかわらず、
改めて聴くこの曲は、メロディーも歌声も歌詞もアレンジも心に深く入ってきて。
キヨシのことで「音楽絶ち」に近い状態だったのも手伝って、とても新鮮な感動をうけてしまった。
椎名林檎の音なら、ほとんど無条件に近く好きになってしまう自分なので、
あまり客観的な判断などできないけど・・・これは良い曲だと思う。
もしも彼らが君の何かを盗んだとして
それはくだらないものだよ
返して貰うまでもないはず
何故なら価値は命に従って付いてくる
ほらね君には富があふれている
ストレートで好きなフレーズだ。
ジャケット写真と見比べて、また、なるほどなと感じたり、疑問が湧いてきたり。
浮き出るネックレスも、鎖骨と背中の傷も、命、価値、あふれる富への暗示なのだろうけど。
残念ながらあまり見てなかった「スマイル」だけど、なんだか歌詞を通して興味が湧いてくる。
作詞・作曲:椎名林檎
補作・編曲:いまみちともたか
guitars:いまみちともたか
bass:新井健太
drums:川村"カースケ"智康
chorus:杉並児童合唱団
なんだかバックも新鮮な面々だなぁと思っていたら、
いまみちともたかは元バービーボーイズのギターで、
ドラムの川村智康は白井貴子とクレージーボーイズで叩いていた人らしい。
相当な歴史ある方々ではないか。
これも林檎さんの懐の深さなのかもしれない。
次のアルバム『三文ゴシップ』への期待が否が応でも膨む。
ところで、ふと、最近はシングルCDを買うことが少なくなったなぁと気がつく。
どうせ購入するならアルバムでじっくり聴きたいという思いもあるし、、
一曲だけでも早く聴きたくてしかたない、といったミュージシャンが少なくなったのかもしれない。
試し聴きならYoutubeなんかで済ませてしまって、そして簡単に取捨選択をしてしまう。
比較的良くCDを買うであろう自分でさえこんな感じなのだから、
世の中でのシングルCDの売れ行きも推して知るべしだな。
この『ありあまる富』には、「CD購入者限定 シングル発売記念デコメプレゼント」なるものがあって、
デコメなんて使うこともないのに、
説明のままQRコード読んで、サイトで会員登録して、CDについているパスワード入れて・・・と、
その間何度もログインしたり利用規約読まされたりして「SR猫柳本線ポケット」というモバイルサイトでデコメをゲットした。手の込んだキャラメルのおまけみたいなものだな。
でも、椎名林檎というメジャーなミュージシャンですら、こんなおまけ付きでCDを売らなければならない状況は、結構深刻なことなのかもしれないな、などと感じたりもして。
まあ音楽というソフトのこういった流れはもう戻ることはないのかもしれないけど、でも思った。
やっぱり手にとってみないと味わえないものがあるんだよな、と、このCDを聴きながら・・・。
(後日談)
翌日、さっそくSR猫柳本線ポケットより携帯メールが来た。
『三文ゴシップ』の中の2曲、「旬」「二人ぼっち時間」の着うたがDL出来るとの告知が。
26日までがまんすればいいものを・・・。ついついご購入。
すっかり術中にはまっている自分。
2009年03月07日
どんな感想?椎名林檎さんの受賞
それにしても、ちょっと情報収集を怠ると、色々な人がいつのまにか色々な事になっていて驚く。
気がつくと大きく成長していて、大きな仕事を成し遂げていく人達もいて。
文化庁が主催する平成20年度芸術選奨にて、文部科学大臣新人賞の大衆芸能部門に椎名林檎が選出された。芸術選奨は、演劇、映画、音楽、舞踊、文学、美術、放送、大衆芸能、芸術振興、評論の10分野において、その年に優れた業績をあげ、新生面を開いた人物に芸術選奨文部科学大臣賞または新人賞が贈られる。http://www.barks.jp/news/?id=1000047638
一昨年のこの賞の受賞者は、上原ひとみ嬢だったみたいで。
そういえばそんな事があったような薄い記憶もある。
ちなみに、今年の芸術選奨文部科学大臣賞には、小田和正、小泉今日子も受賞しているらしい。
久しく椎名林檎の映像、発言を見聞きしてない自分としては、ニュースなどの画像で見かける着物の姿、髪型やメイクが以前からの変わってきたことくらいしか「今」の彼女をしるよしもなく。そのため、林檎さん本人はこのような受賞に対してどう捉えていて、どんな感想を持っているのか大変興味があるところ。
個人的には、なんか堅苦しい組織から堅苦しい賞をロックミュージシャンが貰うというこの出来事は、
「そんなのどうでもいいじゃん」という建前的な気持ちと、
「ザマミロよくやってくれたなぁ」という爽快感の少し矛盾した気持ちが湧いて来たりするのだが。
でも、恐らく本人は既存のロックミュージシャン像なんて眼中にないのだろうな。
ところで、今回の受賞は映画『さくらん』とライブ『椎名林檎(生)林檎博'08 〜10周年記念祭〜』が評価された事が大きな理由ということらしい。
これまでの椎名林檎のアルバムやライブは、結構チェックしていたほうだと思っていたが、どちらも観てないなぁ。なのでその受賞理由に関して想像が及ばないことがなんとも歯がゆい気持ちもあり。
別に何でもオンタイムで知る必要はないと思うし、情報について行く自信もないのだけど、やはり同時期に共有する喜びというか感慨はあるはず。
せめてDVDでも確認しておきたいなという思いもあるが、さてそれはいつになることやら。。。
今週末は「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」と「サケロック」を仕入れて楽しみたいと思っていたし。
今の自分のなかでの優先順位はその2つなんだなぁ。
『さくらん』は既にDVD出てるし、『(生)林檎博』も来週にはDVD発売の模様なので、またそのうち。
さくらん 特別版 [DVD]
出演:土屋アンナ
販売元:角川エンタテインメント
発売日:2007-08-03
Ringo EXPO 08 [DVD]
出演:椎名林檎
販売元:EMI MUSIC JAPAN
発売日:2009-03-11
2008年12月01日
三十路を迎えた林檎
デビューしてから10年、そして30歳になる林檎さん。
歌舞伎町の女王からファンであり続けた自分にとっても、この10年の歴史を重ねてしまい、アルバムの発表やライブに行ったタイミングでの記憶が色々と浮かんできてしまう。
それだけ楽曲やパフォーマンスのインパクトが、自分が経験した出来事との記憶に強く結びついたというこだろうし、椎名林檎から与えられたインパクトがいかに強かったんだろうなあ。
林檎さんのこの10年、恐ろしく濃密な10年だったことだろう。
そんな10年と自分の10年を比較する対象にもならないけど、それでも「あー色々あったな」と出来事を思い出すきっかけになった。うん色々あった。
さいたまのライブでは、弥吉淳二と7歳になるお子さんも登場したとか。
最近の林檎さんは、嘉穂劇場で見た頃のちょっと危うい橋を渡っているような印象が薄れた分、代わりにあの頃の彼女自身をうまく昇華させて、いまある作品の質に反映できているような印象を感じる。
自分の中では、歳を取る度に期待が大きくなる希なミュージシャンなんで。
40歳に向けて、まだまだこれからが楽しみ。
■椎名林檎ライブレポート
■[ライブ] 椎名林檎(生)林檎博08@さいたまスーパーアリーナ
2008年10月11日
下克上〜座禅エクスタシー / 椎名林檎
座禅エクスタシー
先月やーっと発売されましたね。座禅エクスタシーのDVD。
あの嘉穂劇場での平成12年、西暦2000年のライブから、早くも8年が過ぎてしまったんだな。
一部PVにて赤い服で埋め尽くされた嘉穂劇場の映像があったけど、
一線のミュージシャンのライブ映像として、これだけ時間がたってからのリリースは、
あまりないのでは?ちょっと珍しい気がします。
前にもこのブログで書いたけど、とても興奮のライブでした。
チケットを手に入れる難しさや、赤い服着用のお約束や、嘉穂劇場までの道のり、
そして、会場では座布団に座って決して立ち上がってはいけないという縛り。
全てがこのライブを楽しむための演出であって、そこにたどり着いた時の嬉しさが倍増する仕組み。
もちろん、ステージの衣装、音響、証明、全てにおいてクオリティーが高く、
特別な想いを残してくれたライブだったと思います。
これも前に書いたけれど、椎名林檎で一番好きな曲は「眩暈」。
ほかの曲も僅差で迫るけど、やはり今でもこの曲が個人的なベストソング。
ライブでやってくれた時に感じた鳥肌は忘れられない。
サウンド的にはシンプルだけど、本当に眩暈を起こしそうになるアレンジがイイ。
イントロの入りと全体的な浮遊感と、エンディングはエレピ(Fender Rhodes?)のぐるぐる回る感じで終わる。
あたしが、こんなメロディーを口ずさむのはさて?
どうしてでしょうねぇ。じっくり考えてみて。
・・・・・・
あたしが、こんなこんな涙を流しているのはさて?
どうしてでしょうねぇ。さっぱり考えてみて。
どこまで落ちてちゃうの?このカラダは。
灰色に遠くなる・・・遠くなる空
・・・・・・
もうクラクラしてきた。
ところで、部屋をゴソゴソさがしてみたら、こんなものが残っていました。
会場で座っていたお持ち帰り用の座布団。
薄くてちっちゃくて、これじゃすぐお尻が痛くなったけど。。
それと、こんなものも。
お茶目だな。亀田誠治さんも。
2007年11月13日
『病床での音楽』
当時iPODも持ってなかった時代、
外出にはCDウォークマンなるものをいつも携帯していました。
入院生活ともなればCDは有り余る時間をつぶす重要なアイテムでした。
CDをカバンいっぱい持って入院するわけですが、
入院の前のCD選びは入念です。
「ジャンルはあまりかたよらないほうが」
とか
「この入院を利用してこれを聞き込んでみよう」
などと選んで行きます。
中でもちょっと変わった選考基準は
「イヤホンで聞いても楽しめるもの」です。
まあこれは通学、通勤でも同じでしょうが、音漏れの問題ですね。
「シンバルが強すぎる」系統の曲はどうしても音漏れが大きて
同室の患者さんに迷惑をかける。
でも小さい音で聴くと良さが半減、それどころかストレスになってしまう。
なので選考からはずされてしまいます。
そんな中でもあえて選んで持って行ったのが
椎名林檎「病床パブリック」。
完全にこじつけです。すみません。
本当はたまたま持っていっただけです。
本能
林檎ちゃんのナース姿を思い出したので、ちょっと関連して。
時間をつぶす以外にもCDは有効に利用できます。
ベットの脇に何枚もCDジャケットをちらかしていたら、
検温・血圧測定・点滴交換などにやってきた看護婦さんから
「へ〜こんなの聴いてるんだ、意外ぃ〜」とか
「今日は何聴いてるの?」
などと話しが弾むこともしばしば。
お近づきのきっかけにも使えますので、入院される方にはお勧めです。
でもそのうち、
…このCDの話題になったらこんな話題を…
と、聴きたい音楽より話のネタふりのため置いておくCDを意識したりして、
あざとく、でも、けなげな私でした。