2008年12月10日
Getz/Gilberto

はじめて買ったボサノヴァのCDが、この『Getz/Gilberto』
Stan Getz ( Sax (Tenor) )
Joao Gilberto ( Guitar,Vocals )
Astrud Gilberto ( Vocals )
Antonio Carlos Jobim ( Guitar,Piano )
Milton Banana ( Drums )
アストラッド・ジルベルトが歌う『イパネマの娘』で始まる名曲の数々。
ジョアン・ジルベルトのギター。
アントニオ・カルロス・ジョビンもいる。
そして、スタン・ゲッツのギター。
今から思えば、よくぞボサノバの1枚目にこのCDを選んだと自分を褒めたいくらい。

こんないつ閉店するか不安という心理状態もあって、それまでそんなに聴いてこなかったミュージシャンなのに、「行っとけ」精神で挑戦したミュージシャンの一つが、ボサノヴァの大御所『アストラッド・ジルベルト』だった。より楽しむためにはもちろん予習も怠らなかった。そこで買ったCDが『Getz/Gilberto』。選んだ理由はスタン・ゲッツは好きだったからで、まさかグラミー賞もとった名盤だとはつゆしらず。かくして予習のかいもあり、ブルーノートで贅沢なボサノヴァ初体験を果たしたのが1991年の10月。
ちなみにスタンゲッツは後年、麻薬ほしさに強盗を働いたり、アルコール依存症になったりで、荒れた生活を送っていたようで、奇しくも1991年の6月に亡くなっている。アストラッドが来日する直前のことだったんだなぁ。知らなかった。
実は、最近の自分の中での聴く音楽優先順位が下がっているボサノヴァだった。ふと聴きたくなったのはアストラッド・ジルベルトの元旦那であるジョアン・ジルベルトが来日するというニュース記事を見たので。(アストラッドがジョアンの元妻と言うべきだろうか?)
12月12日、13日に東京国際フォーラムホールで演るらしい。
77歳にもなるジョアンは、今年11月来日予定のはずが体調不良で中止になったという経緯もあって、これが最後だろうとも言われているようだ。「これが最後だろう」といわれながら来日し、本当に最後になってしまったオスカー・ピーターソンをこの目に納めた場所が、福岡ブルーノートだったという自分の思い出もある。
ジョアン・ジルベルトファンには「絶対行っとけ!」と背中をおしたい。