2008年12月06日
Glenn Gould plays Bach / グレン・グールド

「クラシック音楽の解釈」などという領域に踏み込むには、まずクラシック音楽を好きになり、たくさんの曲を聴かなければスタートラインすら立てないのだろうか?
音楽の基礎を身につけてないことに関するコンプレックスもあり、たとえ自分の中での音楽の解釈、優劣をつけていたとしても、それを裏付けるバックボーンが無いという状況が、どうしてもクラシックとの距離を広げてしまう。でも偶然出会った好みの曲、感動した音楽が、たまたま「クラシック」と呼ばれるジャンルのものであることは、もちろんよくあることだ。基本的に音楽の善し悪しは自分の主観で判断するものだし、それはロックでもパンクでもクラシックでもジャズでも何ら変わりがないと思っている。
何が言いたいかというと、グレン・グールド(1932年-1982年)というピアニストのことである。
バッハがこんなに面白く、エキサイティングな音楽になりうる事を知った映像だ。
今まで、聴いてきた中でジャック・ルーシェのバッハなども興味を持って聴いた時期があったが、結局前衛的という試み以外の肝心の音楽として何が面白かったのか?という疑問が残り、そもそも自分の音楽的素養の出発点が違う気もして、ちょっと寂しい思いをしたりもした。
クラシックに見識のある人々にとっては、「グールドは、ピアノはホモフォニーの楽器ではなく対位法的楽器であるという持論を持っており、・・・」みたいな事を十分理解した上で、その音楽に自分の解釈を照らし合わせて理解を深めているのかもしれない。そう考えると、これもジャック・ルーシェの時と同じく自分は上っ面だけで自己満足していたということなのか?全然自信はない。
でも、グレン・グールドは何の知識も前提もなく楽しむことが出来る気がする。
錯覚だろうか?
彼はたぶんクラシックの音楽家としては確信的に新しい解釈の演奏を試みているのだろうことは、その音、映像で感じ取ることができる。それは、自分の中ではパンクが生まれた時に感じた高揚感に似ている。それはジャズが生まれたときや、ロックが生まれたときも同じ感覚だったのではないかな。
ずっと遡れば、バッハの音楽が誕生したときも、同じ化学反応が起きていたのかも知れない。
グレン・グールドは、ある時から決して人前でのライブ活動を拒絶してしまったというエピソーが・・・などと色々個性的な行動も逸話として残されているようで、このグレン・グールドというピアニストは、時代がどういう評価をしてきたのだろう?ということが気になってしまった。こういった背景も、彼の音を聴いた時の自分の高揚感に作用しているのかもしれない。
いずれにしても、彼のバッハなら、もっと聴きたいし、もっとそのパフォーマンスに触れたいという想いがあり、この想いは大切にしたい。
とにかくグレン・グールドの演奏は刺激があって楽しい。
このことに関しては、自分を信じてもいいだろうと思っている。
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この記事へのコメント
1. Posted by ムーディーズ 2009年03月19日 11:15
2. Posted by shira-kumo 2009年03月22日 17:18
ムーディーズさん、はじめまして。
ご訪問ありがとうございます。
自分はまだよくグールドの事も知らなく、語れる何かもほとんど持ってないのでお恥ずかしいですが、音楽として、表現としてなんとなく感覚的に惹きつけられた、というのが正直なところです。
実生活も相当個性的だったようですから、ムーディーズがご紹介の「グレン・グールド孤独のアリア」を読めば、またグールドに対する理解が深まるのでしょうね。
機会があれば読んでみたいです。
また、いろいろとお教え下さい!
ご訪問ありがとうございます。
自分はまだよくグールドの事も知らなく、語れる何かもほとんど持ってないのでお恥ずかしいですが、音楽として、表現としてなんとなく感覚的に惹きつけられた、というのが正直なところです。
実生活も相当個性的だったようですから、ムーディーズがご紹介の「グレン・グールド孤独のアリア」を読めば、またグールドに対する理解が深まるのでしょうね。
機会があれば読んでみたいです。
また、いろいろとお教え下さい!
3. Posted by ムーディーズ 2009年10月05日 10:34
さて、グールドに関してです。書籍関連について、私の所見を少しづつ書いて行きます。一昔前(10〜25年ほど)一時期本屋のグールドのコーナーに行くと溢れ返るほどのグールド関連本があってとにかく、多かったです。
何故、そうなったかというと、最大の理由と原因はグールドの父親がグールドの遺品を全て、メモ、服、学校の成績表、読んでいた本家具と子供の頃からの物全てを図書館に、売り払って、金に代えた訳です。
自分の子供のプライバシーを全て、売り飛ばしてまで、金がそんなにも、欲しいのかと私は驚きました。(父親は資産家です)グールドの父親はグールドに対して何の配慮も愛情も無いひどい親と、25年前に思いました。今も、そう考えています。父親は、無神経過ぎると思う。普通、自分の子供のプライバシーを全てを、売り払って金にするなんてあまりやらない事と思います。私は、父親がグールドを、乳幼児から、虐待をしていたのではないかと推測していますが…。グールドの10代の頃からの薬物中毒、精神安定剤の過剰摂取は、そのあたりからきているのではないかと。グールド本人はプライバシーをとても大切にする人で、グールド、天国もしくは錬獄から実父訴えても当たり前な感じです。またプライバシーの侵害という事で、グールドが訴えかねない有名になってからの、きな臭い「自称」友人、女友達などいろいろいますね。
何故、そうなったかというと、最大の理由と原因はグールドの父親がグールドの遺品を全て、メモ、服、学校の成績表、読んでいた本家具と子供の頃からの物全てを図書館に、売り払って、金に代えた訳です。
自分の子供のプライバシーを全て、売り飛ばしてまで、金がそんなにも、欲しいのかと私は驚きました。(父親は資産家です)グールドの父親はグールドに対して何の配慮も愛情も無いひどい親と、25年前に思いました。今も、そう考えています。父親は、無神経過ぎると思う。普通、自分の子供のプライバシーを全てを、売り払って金にするなんてあまりやらない事と思います。私は、父親がグールドを、乳幼児から、虐待をしていたのではないかと推測していますが…。グールドの10代の頃からの薬物中毒、精神安定剤の過剰摂取は、そのあたりからきているのではないかと。グールド本人はプライバシーをとても大切にする人で、グールド、天国もしくは錬獄から実父訴えても当たり前な感じです。またプライバシーの侵害という事で、グールドが訴えかねない有名になってからの、きな臭い「自称」友人、女友達などいろいろいますね。
4. Posted by ムーディーズ 2012年05月27日 16:50
ご無沙汰しておりました。お元気でしょうか?さて、クラシック音楽評論家の吉田秀和氏が逝去2012年5月22日だったそうです。昔からのグレン・グールドを知っている人達なら、わりと知られた事は、吉田秀和氏がグレン・グールドをお気に入りなんですよ。新聞にクラシック音楽とそれ以外の話を、混ぜた文章を書いていたのです。クラシック音楽ファン以外の人びとも、漠然と読んでいたものなんですよ。最近は、吉本隆明氏、吉田秀和氏と、一世風靡したお年寄り文化人の訃報が続き、これからの日本の文化をリードする人材が出てこないので、憂鬱になっております。淋しいですね…。




