2008年11月23日
ルー・リード/ベルリン

『Lou Reed BERLIN』。これは「ヤバイ」映画だった。
ライブドキュメンタリーとして、これ程引き込まれた映画はなかったかも。
上映が終わった後、しばらく余韻を味わってから立ち上がると、周囲に座席から離れずに放心状態の人々がいっぱいいたのが印象的だった。
映像、サウンド、詩、そして個人的な思い入れも重なって、どう表現していいのか自分の語彙では補えない。
淡々と歌い続けるルー・リードの凄み?
33年間封印されたこのアルバム曲の謎解き?
繊細で幻想的な映像?
まぁいずれにしても言葉では表現しきれないことがもどかしい。
むかしレコードがすり切れるほど聞いたベルリンと、こんな形で再開できて最高だった。

『ベルリン』〜『悲しみの歌』まで、一気に見ている最中に、アルバム『ベルリン』に出会った頃の忘れていた記憶がわき出てきた。
仲が良かった左翼かぶれUKロック少年から、たびたびオルグを受けた結果、思想的な影響を受けるほど成熟してなかった自分が影響受けたのが、このベルリンを初めとするベルベット・アンダーグラウンドやニコなどのサウンド。この映画を観て、当時、詩の内容も知らずにサウンドだけで「アンダーグラウンド的なロック」に憧れていただけだったんだなぁと、若気の至りに恥ずかしくなる。
もっと左翼かぶれUKロック少年の彼の話しを聞いておけばよかった。
彼は今何をしていうのかな?まだロックを聴いているのかな?
「ロック・オペラ」というコピーはなるほどだなーと感じた。
でも今回は、結局、音と映像だけでほとんど頭がいっぱいになってしまって、字幕の歌詞も映像の一部として感じただけの状態だったので、オペラとしてはまだ半分くらいしか楽しめてないはず。絶対また観なければなんない、という気持ちが大きい。
比較としては適当でないかもしれないけど、先日のリゴレットとは真逆の方向性といったらいいのか。
どちらにも感動してしまうという、ほんと染まりやすく節操ない感覚は、自分でもどうなんだろうと思うが。
なぜだか、映画を観てピック2枚GETしてしまった。

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この記事へのコメント
1. Posted by Addison 2014年01月22日 20:51
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