2009年08月12日
BOOMANIA〜THE BOOM SPECIAL BEST COVERS
先月のこと。お目当てのCD発売日、店の新作棚にディスプレイされてなく。アーティスト別の棚にも置いて無い。「ザ・ブームのトリビュートで新作のCDなんですが、どこにおいてますか?」と店員に尋ねるも「?」と聞き返される。さらに横にいた店員が「あ〜あれでしょ、ヒップホップの・・・」。いやそっち方面じゃなく・・・、あ、それ、オムニバスなんですが・・・。なんだか埒があかないようだったので。やっぱり自分で探してみます、と。結局そのお店では見つからず、別のお店でGETする。お疲れさまだ。焦らずアマゾン手に入れたらよかったと思う。でも、THE BOOMとか宮沢和史とかといった名前は、いくら若い人でもCD屋の店員さんなら知ってるはずだという自分の思い込みに、ちょっぴり寂しく感じる世代ギャップ。
それでも、この豪華な内容の2枚組にわくわくしながら家路へついた。
(Disc1)
君はTVっ子 / 奥田民生
berangkat-ブランカ- / MCU
釣りに行こう / キマグレン
風になりたい / 絢香
月さえも眠る夜 / BO GUMBO3 feat.ラキタ
気球に乗って / 友部正人
ひのもとのうた / ユウ・菅波栄純・パラダイス銀河・Cheeta・奥野真哉
ないないないの国 / おおはた雄一
それだけでうれしい / 坂本美雨feat. 高田漣
僕にできるすべて(REMIX) / こだま和文
24時間の旅 / HIKURI (from MEXICO)
(Disc2)
島唄 / LOW IQ 01
おりこうさん / MONGOL800
星のラブレター / MINMI feat. PETER MAN
TOKYO LOVE / bird
TAKE IT EASY / BEGIN
神様の宝石でできた島 / bonobos
なし / かりゆし58
からたち野道 / 高野寛
中央線 / 矢野顕子with小田和正
虹が出たなら / YOUR SONG IS GOOD
風になりたい / 東京スカパラダイスオーケストラ
じっくり聞きながら、ああ、宮沢和史はやっぱり凄いアーティストなんだな。
こんなに曲々を残すことができたのも、THE BOOMという居心地の良い母体があってのことなんだろうな。
・・・などと、改めて感じていた。
アルバムタイトルBOOMANIAの通り、ブームのマニアなファンであろうこれらのミュージシャンは、自分の守備範囲内、外、「やっぱり」な人達、「意外」な人達で、音もさることながら、その関係性もとても面白く、興味、空想のが尽きない。所属レコード会社なんかもめちゃくちゃバラバラだし。
奥田民生 『君はTVっ子』
ブームと民生さんのつながりは詳しくしらないのだけど、この曲のクレジットを見ると、歌はもちろんだが、全ての楽器の演奏を民生さん自身がやってるみたいだ。ということは、ギターもベースもドラムも?・・・あれは打ち込みには思えないしなー。最後なんかジョン・ボーナムみたいなフレーズで終わってるし。よく見ると、レコーディングもミキシングも”奥田民生”じゃないですか。ということはアレンジももちろんそうだろう。どれだけ楽しんでるだよ、と笑ってしまう。
MCU 『ブランカ』、キマグレン 『釣りに行こう』、絢香 『風になりたい』
いいじゃない。すんごく。この頃のヒット曲なんてちっとも・・・とヘンな壁を作っている自分の浅薄をたしなめられた気分。
と、ここで、件のCDショップ店員さんの「あのヒップホップの」発言を自分はあっさりスルーしてしまっていた事を思い出した。もしかしたら、あの店員さんはMCUのファンで、そこが彼のひっかかりだったのかもしれない。そうだとしたら申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
BO GUMBO3 feat.ラキタ 『月さえも眠る夜』
実はシナロケ見たさに行った初めての野外ライブで、ボ・ガンボスの演奏を聴いたことがあって。日比谷野外音楽堂、もう20年近く前のこと。ドントさんがいなくなったBO GUMBOSがBO GUMBO3になって、このラキタ君はドントさんの息子さんだとか。このストレートだけどゆるやかな歌い方は亡き親父さんゆずりなのかな。
友部正人 『気球に乗って』
伝説的なフォークの大御所。これだけの人が歌うと、今まで気にとめなくきたような言葉も強く心に刻んでくれる。
今ひとつこの気球が昇って行かないのは
僕を踊らせる俗物どもが
足もとにしがみついているからさ
胸いっぱいの風を集めよう
名もなき同胞が抹殺されて
価値あるブルジョアが生き残るとするなら
真っ先に死ぬのは僕なのさ
僕こそ不必要なものだから
気球に乗ってほこりになってゆられたい
気球に乗ってほこりを捨ててゆられたい
マスタリングにクレジットされる吉野金次さん、ああ、ここにも。
ユウ・菅波栄純・パラダイス銀河・Cheeta・奥野真哉 『ひのもとのうた』
今時の勢いがある若手のミュージシャン達。THE BOOMへの尊敬を語る彼らに、新しい自分のチャンネルが増えたのを感じた。
ユウ(GO!GO!7188)、菅波栄純(THE BACK HORN)、ハラダイス銀河(ドブロク)、Cheeta(ex,中ノ森BAND)
おおはた雄一 『ないないないの国』
全く失礼ながら、よく知らないミュージシャンだった。
Wikipediaの関連項目に「クラムボン」「リクオ」という方々のリンクが・・・。
ここでもまたひとつ、BOOMが取り持つご縁ができる。
坂本美雨feat. 高田漣 『それだけでうれしい』
この曲、一瞬矢野さんの声では?と思ってしまうような部分もあり、これが親子の血なんだなとまた感慨、納得。
坂本美雨さんといえば、鉄道員(ぽっぽや)の主題歌を思い出す。あの映画、浅田次郎好きの自分としては、高倉健さん、広末涼子の名演もあって腹一杯のところなのに、主題歌の神秘的な歌声は強い印象だった。作詞:奥田民生(またここでも!)、作曲:坂本龍一、そして坂本矢野(元)夫妻の娘さんが歌を唄っていたという自分的には贅沢なシチュエーションだったのにもかかわらず、その事実を知ったのはずいぶん後になってから。坂本美雨さんのその後の活動の記憶としては、アッコちゃんのライブでサプライズゲストとして登場したて『くまんばちがやってきた』を二人でかわいく歌ったのを思い出す。福岡市民会館だったっけかな?
その親子が、今回のBOOMのトリビュートアルバムでそれぞれが個々のアーティストとして参加してるという巡り合わせ。さらにさらに歌っている曲が、母親・矢野顕子の作詞、宮沢さん作曲でデュエットもした『それだけでうれしい』という関係。これもファン対するサービス心なのかなと感じる。
でもあんなすごい両親を持ってしまった美雨さんは、どう感じながら音楽活動してるのかな?と。これは余計なことか。
こだま和文 『僕にできるすべて(REMIX)』
やっぱりこの人からミュートビートの香りは消えてないんだなあ。
トランペットさえあれば、BOOMもあの世界に巻き込まれてしまう。そんな雰囲気が自然にできあがっている感じ。
インストで収録されているものの、歌詞カードには歌詞が。。豪華なカラオケとして使えるなぁ。笑
HIKURI (from MEXICO) 『24時間の旅』
島唄をメキシコでカバーして人達だとのこと。アルゼンチンでヒットした島唄をメキシコのミュージシャンがカバーして、それが回り回って本家本元のトリビュートに収録されているというのも面白い。
LOW IQ 01 『島唄』
バンド名かと思っていたら、市川昌之というパンク・ベーシストらしい。
島唄をゴリゴリのアレンジでハードなロックに仕立てているのに、やっぱり根底に流れるのは島唄のおおらかさ、大きさ。
沖縄旋律は音楽ジャンルを軽く乗り越えてくれる。
MONGOL800 『おりこうさん』
沖縄ロックのモンパチにとっては、このアルバムへの参加は自然のながれなのかも。
これはモンパチの曲として十分成立しているのでは?とちょっと思う。
MINMI feat. PETER MAN 『星のラブレター』
あの星のラブレターがレゲエアレンジに!と思ったが、よく考えてみると、原曲もスカ・レゲエとは路線が違わない。
ラップが入ってくるだけで、ごく今風の曲になってしまうのがなんとも不思議。
bird 『TOKYO LOVE』
R&Bは若干自分の守備範囲外だけど、JAZZ風アレンジにしたこの曲をbirdさんは難なくこなす。
こんな旨い歌い手さんだったんだな〜。声の力強さも魅力。
BEGIN 『TAKE IT EASY』
もう沖縄ミュージシャン代表といってもいいBEGINだけど、。
個人的にはこのアルバムで一番心地良い曲だったかもしれない。
あと、ピアノがもっとブルースしていたら、もっと気持ちよかっただろうなーというのが一つだけ心残り。
まあ、この表現がBEGINなのだろうけど。
bonobos 『神様の宝石でできた島』
今までまったくノーマークだったbonobos。もしかすると、自分のどストライクかもしれない。
気持ちが良い。もっと聴きたい気持ちが強く湧き起こる。また良い出会いができたな〜。
かりゆし58 『なし』
ブームの中でも奇譚曲の最右翼では?と思っている『なし』。
そんな曲をやりこなす「かりゆし58」もただ者ではない。沖縄音楽界も人材豊富だな。
完全犯罪の殺人を計画するストーカーと、12頭身イケメンとを結びつける「なし」とはいったい何を暗示しているのだろう?
高野寛 『からたち野道』
このアルバム最後の4曲はいずれも名曲で、そのうちの一角を受け持つ高野寛さん。
これまで好きなタイプのミュージシャンの作品に、よく見え隠れしてきたこの名前だけど、こんな歌声だったのかと改めての認識。
実にこの曲に合う朴訥感がある声が印象的で、素敵なキャスティングだなと思う。
矢野顕子with小田和正 『中央線』
何度この曲を聴いたことだろう。もう宮沢さん、矢野さんに、ただただ感謝したい心境である。
この曲についての小田さんのコメントに、
「1992年、アッコちゃんの「スーパー・フォーク・ソング」のライナー・ノーツを書いてくれと頼まれて一本のビデオを渡された。」
と書いてあるのを見て、矢野さんのアルバムを探して取り出してみるも、そんな記述が見あたらなく。
なくしてしまったのか?と思いながら、もうひとつのドキュメント・ビデオ「スーパー・フォーク・ソング」を探し出す。
そこにはライナーノーツが存在していて、確かに中央線についての記述があるものの、「小田和正」のクレジットが見あたらない。
こんな大物にライナー書かせて名前を載せないのも妙な気もするが、そうだとしたら貴重な発見だなぁ。
YOUR SONG IS GOOD 『虹が出たなら』
矢野さんがカバーした『虹が出たなら』もすごく好きなのだが、いろんな料理の仕方があるもんだなと感じる一曲。
このユア・ソング・イズ・グッドというバンドも知らなかったが、どうやらあのSAKEROCKと同じレーベル・カクバリズムらしい。
そう知ると、なるほどな、レーベルのカラーが想像できるな、といった印象。
フォローしたいミュージシャンが増えて困ってしまう。
東京スカパラダイスオーケストラ 『風になりたい』
風になりたい2曲目!
トリで締めてくれたスカパラ。またでてきたか、どんだけ交友範囲が広いんだ!と驚く。
ユニコーン・トリビュートにも顔を出していたし、ルースターズん時はミッシェルガンとコラボで『Rosie』やってくれてたり、もうたまりません。
あ〜もう大満足。
それでも、この豪華な内容の2枚組にわくわくしながら家路へついた。
(Disc1)
君はTVっ子 / 奥田民生
berangkat-ブランカ- / MCU
釣りに行こう / キマグレン
風になりたい / 絢香
月さえも眠る夜 / BO GUMBO3 feat.ラキタ
気球に乗って / 友部正人
ひのもとのうた / ユウ・菅波栄純・パラダイス銀河・Cheeta・奥野真哉
ないないないの国 / おおはた雄一
それだけでうれしい / 坂本美雨feat. 高田漣
僕にできるすべて(REMIX) / こだま和文
24時間の旅 / HIKURI (from MEXICO)
(Disc2)
島唄 / LOW IQ 01
おりこうさん / MONGOL800
星のラブレター / MINMI feat. PETER MAN
TOKYO LOVE / bird
TAKE IT EASY / BEGIN
神様の宝石でできた島 / bonobos
なし / かりゆし58
からたち野道 / 高野寛
中央線 / 矢野顕子with小田和正
虹が出たなら / YOUR SONG IS GOOD
風になりたい / 東京スカパラダイスオーケストラ
じっくり聞きながら、ああ、宮沢和史はやっぱり凄いアーティストなんだな。
こんなに曲々を残すことができたのも、THE BOOMという居心地の良い母体があってのことなんだろうな。
・・・などと、改めて感じていた。
アルバムタイトルBOOMANIAの通り、ブームのマニアなファンであろうこれらのミュージシャンは、自分の守備範囲内、外、「やっぱり」な人達、「意外」な人達で、音もさることながら、その関係性もとても面白く、興味、空想のが尽きない。所属レコード会社なんかもめちゃくちゃバラバラだし。
奥田民生 『君はTVっ子』
ブームと民生さんのつながりは詳しくしらないのだけど、この曲のクレジットを見ると、歌はもちろんだが、全ての楽器の演奏を民生さん自身がやってるみたいだ。ということは、ギターもベースもドラムも?・・・あれは打ち込みには思えないしなー。最後なんかジョン・ボーナムみたいなフレーズで終わってるし。よく見ると、レコーディングもミキシングも”奥田民生”じゃないですか。ということはアレンジももちろんそうだろう。どれだけ楽しんでるだよ、と笑ってしまう。
MCU 『ブランカ』、キマグレン 『釣りに行こう』、絢香 『風になりたい』
いいじゃない。すんごく。この頃のヒット曲なんてちっとも・・・とヘンな壁を作っている自分の浅薄をたしなめられた気分。
と、ここで、件のCDショップ店員さんの「あのヒップホップの」発言を自分はあっさりスルーしてしまっていた事を思い出した。もしかしたら、あの店員さんはMCUのファンで、そこが彼のひっかかりだったのかもしれない。そうだとしたら申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
BO GUMBO3 feat.ラキタ 『月さえも眠る夜』
実はシナロケ見たさに行った初めての野外ライブで、ボ・ガンボスの演奏を聴いたことがあって。日比谷野外音楽堂、もう20年近く前のこと。ドントさんがいなくなったBO GUMBOSがBO GUMBO3になって、このラキタ君はドントさんの息子さんだとか。このストレートだけどゆるやかな歌い方は亡き親父さんゆずりなのかな。
友部正人 『気球に乗って』
伝説的なフォークの大御所。これだけの人が歌うと、今まで気にとめなくきたような言葉も強く心に刻んでくれる。
今ひとつこの気球が昇って行かないのは
僕を踊らせる俗物どもが
足もとにしがみついているからさ
胸いっぱいの風を集めよう
名もなき同胞が抹殺されて
価値あるブルジョアが生き残るとするなら
真っ先に死ぬのは僕なのさ
僕こそ不必要なものだから
気球に乗ってほこりになってゆられたい
気球に乗ってほこりを捨ててゆられたい
マスタリングにクレジットされる吉野金次さん、ああ、ここにも。
ユウ・菅波栄純・パラダイス銀河・Cheeta・奥野真哉 『ひのもとのうた』
今時の勢いがある若手のミュージシャン達。THE BOOMへの尊敬を語る彼らに、新しい自分のチャンネルが増えたのを感じた。
ユウ(GO!GO!7188)、菅波栄純(THE BACK HORN)、ハラダイス銀河(ドブロク)、Cheeta(ex,中ノ森BAND)
おおはた雄一 『ないないないの国』
全く失礼ながら、よく知らないミュージシャンだった。
Wikipediaの関連項目に「クラムボン」「リクオ」という方々のリンクが・・・。
ここでもまたひとつ、BOOMが取り持つご縁ができる。
坂本美雨feat. 高田漣 『それだけでうれしい』
この曲、一瞬矢野さんの声では?と思ってしまうような部分もあり、これが親子の血なんだなとまた感慨、納得。
坂本美雨さんといえば、鉄道員(ぽっぽや)の主題歌を思い出す。あの映画、浅田次郎好きの自分としては、高倉健さん、広末涼子の名演もあって腹一杯のところなのに、主題歌の神秘的な歌声は強い印象だった。作詞:奥田民生(またここでも!)、作曲:坂本龍一、そして坂本矢野(元)夫妻の娘さんが歌を唄っていたという自分的には贅沢なシチュエーションだったのにもかかわらず、その事実を知ったのはずいぶん後になってから。坂本美雨さんのその後の活動の記憶としては、アッコちゃんのライブでサプライズゲストとして登場したて『くまんばちがやってきた』を二人でかわいく歌ったのを思い出す。福岡市民会館だったっけかな?
その親子が、今回のBOOMのトリビュートアルバムでそれぞれが個々のアーティストとして参加してるという巡り合わせ。さらにさらに歌っている曲が、母親・矢野顕子の作詞、宮沢さん作曲でデュエットもした『それだけでうれしい』という関係。これもファン対するサービス心なのかなと感じる。
でもあんなすごい両親を持ってしまった美雨さんは、どう感じながら音楽活動してるのかな?と。これは余計なことか。
こだま和文 『僕にできるすべて(REMIX)』
やっぱりこの人からミュートビートの香りは消えてないんだなあ。
トランペットさえあれば、BOOMもあの世界に巻き込まれてしまう。そんな雰囲気が自然にできあがっている感じ。
インストで収録されているものの、歌詞カードには歌詞が。。豪華なカラオケとして使えるなぁ。笑
HIKURI (from MEXICO) 『24時間の旅』
島唄をメキシコでカバーして人達だとのこと。アルゼンチンでヒットした島唄をメキシコのミュージシャンがカバーして、それが回り回って本家本元のトリビュートに収録されているというのも面白い。
LOW IQ 01 『島唄』
バンド名かと思っていたら、市川昌之というパンク・ベーシストらしい。
島唄をゴリゴリのアレンジでハードなロックに仕立てているのに、やっぱり根底に流れるのは島唄のおおらかさ、大きさ。
沖縄旋律は音楽ジャンルを軽く乗り越えてくれる。
MONGOL800 『おりこうさん』
沖縄ロックのモンパチにとっては、このアルバムへの参加は自然のながれなのかも。
これはモンパチの曲として十分成立しているのでは?とちょっと思う。
MINMI feat. PETER MAN 『星のラブレター』
あの星のラブレターがレゲエアレンジに!と思ったが、よく考えてみると、原曲もスカ・レゲエとは路線が違わない。
ラップが入ってくるだけで、ごく今風の曲になってしまうのがなんとも不思議。
bird 『TOKYO LOVE』
R&Bは若干自分の守備範囲外だけど、JAZZ風アレンジにしたこの曲をbirdさんは難なくこなす。
こんな旨い歌い手さんだったんだな〜。声の力強さも魅力。
BEGIN 『TAKE IT EASY』
もう沖縄ミュージシャン代表といってもいいBEGINだけど、。
個人的にはこのアルバムで一番心地良い曲だったかもしれない。
あと、ピアノがもっとブルースしていたら、もっと気持ちよかっただろうなーというのが一つだけ心残り。
まあ、この表現がBEGINなのだろうけど。
bonobos 『神様の宝石でできた島』
今までまったくノーマークだったbonobos。もしかすると、自分のどストライクかもしれない。
気持ちが良い。もっと聴きたい気持ちが強く湧き起こる。また良い出会いができたな〜。
かりゆし58 『なし』
ブームの中でも奇譚曲の最右翼では?と思っている『なし』。
そんな曲をやりこなす「かりゆし58」もただ者ではない。沖縄音楽界も人材豊富だな。
完全犯罪の殺人を計画するストーカーと、12頭身イケメンとを結びつける「なし」とはいったい何を暗示しているのだろう?
高野寛 『からたち野道』
このアルバム最後の4曲はいずれも名曲で、そのうちの一角を受け持つ高野寛さん。
これまで好きなタイプのミュージシャンの作品に、よく見え隠れしてきたこの名前だけど、こんな歌声だったのかと改めての認識。
実にこの曲に合う朴訥感がある声が印象的で、素敵なキャスティングだなと思う。
矢野顕子with小田和正 『中央線』
何度この曲を聴いたことだろう。もう宮沢さん、矢野さんに、ただただ感謝したい心境である。
この曲についての小田さんのコメントに、
「1992年、アッコちゃんの「スーパー・フォーク・ソング」のライナー・ノーツを書いてくれと頼まれて一本のビデオを渡された。」
と書いてあるのを見て、矢野さんのアルバムを探して取り出してみるも、そんな記述が見あたらなく。
なくしてしまったのか?と思いながら、もうひとつのドキュメント・ビデオ「スーパー・フォーク・ソング」を探し出す。
そこにはライナーノーツが存在していて、確かに中央線についての記述があるものの、「小田和正」のクレジットが見あたらない。
こんな大物にライナー書かせて名前を載せないのも妙な気もするが、そうだとしたら貴重な発見だなぁ。
YOUR SONG IS GOOD 『虹が出たなら』
矢野さんがカバーした『虹が出たなら』もすごく好きなのだが、いろんな料理の仕方があるもんだなと感じる一曲。
このユア・ソング・イズ・グッドというバンドも知らなかったが、どうやらあのSAKEROCKと同じレーベル・カクバリズムらしい。
そう知ると、なるほどな、レーベルのカラーが想像できるな、といった印象。
フォローしたいミュージシャンが増えて困ってしまう。
東京スカパラダイスオーケストラ 『風になりたい』
風になりたい2曲目!
トリで締めてくれたスカパラ。またでてきたか、どんだけ交友範囲が広いんだ!と驚く。
ユニコーン・トリビュートにも顔を出していたし、ルースターズん時はミッシェルガンとコラボで『Rosie』やってくれてたり、もうたまりません。
あ〜もう大満足。