2009年09月07日
ビール・春雨・白州で宴
大騒ぎをして、抱き合い、握手して、一本締めをやり、バンザイをして歌った。
普通ならまず卒業できなかった自分を、無理矢理救ってくれた恩師との再会は、また格別だった。
そんな恩師をめざしたあいつは、教師として立派な要職についてしまっていた。
沖縄から来てくれたあいつは、医者になっていて、二度目の結婚をして、子供は6人まで増えたとか。
同じ保険屋業界のライバル会社に入った二人は、あいかわらず食えないが憎めない奴等で。
極道学生だったあいつは、派手な女関係は今でも変わらず。
でも自分のことはさておきながら、子供の教育については熱く語っていた。
昔はマジメ一筋だった銀行屋のあいつは、予想外にも女性問題で失脚して地方勤務に。
お堅いメーカーに勤めた秀才4人組は、仕事と家庭でしっかり地に足をつけた佇まいが眩しく。
馬鹿なことばかりやって周囲の人を笑わしていた印象のあいつは、今は介護関係の仕事に。
そして唯一職も妻子もない自分は、そんな彼らの前ではなんの負い目も引け目も感じない温かいひとときを過ごさせてもらった。
何本かのビールを空けたあと、きっつい琉球泡盛「春雨」を何杯か。

その後18年モノの「白州」をロックで3杯。

ほとんど音楽の話しをした記憶がなかったやつから、
「今もギター弾いてる?」
という予想外言葉の問いかけがあり。
「ほう、覚えとったんか。うん。まだやってるよ。」
と笑って答えた。
優しい仲間達に癒された今日の夜。
再会を誓って別れる。
2009年09月05日
僕らの音楽 alan 〜草なぎ剛任侠とBALLAD黒木メイサ
草なぎくんを軸に、テレビドラマで共演している黒木メイサや、出演映画の監督である山崎貴との対談があり、そしてalanの歌う姿を観ることができた。
番組宣伝のための番組が多い昨今、この放送もご多分に漏れずいろいろな宣伝をしっかり盛り込んだものではあるが、「生演奏で丁寧に作り込んだ良質な音楽と映像」という謳い文句には、確かにウソは無い。
TVで何度も見かける映画の宣伝が流れるたびにalanの歌声も流れるため、聞き馴染みのある曲になっている中、こうしてまたalanのインパクトある生演奏の放送は、この曲がこの映画「BALLAD名もなき恋のうた」のクライマックスに流れる状況を想像させるだけで、これは大きな宣伝になるだろうなと思われ。
望むべくは、もう少しalanの歌が聴ければな〜と思いながら、それにしても30分弱の放送に、いろいろ盛り込むものだと感心もした。

アーティスト:alan
2009年09月03日
Seven Days of Falling / Esbjorn Svensson Trio
そこには他人への欲求や攻撃や依存が映し出されている鏡を見るようで。
今さっき言ってしまったことや、やってしまったことが、本当に正しいことだったのか?
いやいや、そうではなく、自信を持つしか先に進めない。
ぶっちゃけた過去も晒して、はらわた吐き出しながら前に進むしかない。
寝る前にblogを巡回しながら、そういうふうにまた気持ちを持ち直す。
ありがたいもので。
曲を選んで、そしてゆっくり寝よう・・・
・・・と、ここまで書いて結局15分くらい選曲に迷ってしまったが、
結果、うん、これはイイ選択だなと満足する。

アーティスト:Esbjorn Svensson Trio
2009年09月02日
爆笑問題のニッポンの教養「台本のない音楽会」〜坂本龍一
近ごろ22時以降のNHKはまさにmyゴールデンタイム。
8月はちょっと今までになくblogがんばっちゃったんで、今夜はもういっか〜と思っていた。
でも、面白かったので、やっぱりちょっとだけ書き留めておきたく。
13世紀の古楽「Ecole Notre-Dame (XIIIeme siecle)」 by Ensemble Organum
アフリカの音楽「Bobangi」 by Aka Pygmies
アイヌの音楽「鶴の舞(踊り歌)」 by 阿寒コタン
「天使の誘惑」 by 黛ジュン
「愛のデュエット」 by ジョン・トラボルタ&オリビア・ニュートン・ジョン
「花」 by ASA-CHANG & 巡礼
「4:33」 by John Cage
「Spring is Here」 by Milli Vernon
「彩 〜Aja〜」 by サザンオールスターズ
「Redemption Song」 by Bob Marley & the Wailers
「テレ東」 by 相対性理論
「Merry Christmas Mr. Lawrence」 by 坂本龍一
NHKで「台本のない」なんて有りえない気もするが、確かにそう思わさせられるような選曲。
爆笑問題と坂本龍一との会話は、音楽についての嗜好でいうと一瞬交わったり大きく離れたりで。
たぶん、番組を観ている我々も、交わったり離れたりを感じながらだろう。
こんな感じに互いに好きな曲を持ち寄って、好きなことを話すことは、間違いなく楽しい。
その人をより深く知ることができる良い手段だとも思う。
「台本がない」とはいえ、最後の生ピアノ演奏の戦メリはお約束だったろうけど、
わかっていながらも鮮烈な演奏によって、今日の番組を最後に全部もっていってしまった感じで。
曲後、爆笑・太田がおどけて放った「メリークリスマス・ミスターローレンス」の言葉も、
演奏だけで全てを持っていっちゃった坂本龍一に対する悔しさもあったのでは?
いや、見ている自分も「それはあまりにかっこよすぎじゃない?」となぜか悔しさ滲む。
2009年09月01日
チャットモンチー Live in 武道館
最近のロックバンドの中でも、特に気になっているチャットモンチー。
去年4月に行われた武道館ライブのライブ映像を遅ればせながら観る。
やっぱりいいバンドだなぁ。この女3ピースバンドは、カッコイイやらカワイイやらで。とにかく凄すぎる。
ギター橋本絵莉子の曲はどれも魅力的で、いったいどんな音楽環境で育ったんだろうと興味津々。
歌詞は3人それぞれ持ち寄っているようだが、ドラム高橋久美子の不思議な空気が漂う世界観も面白い。
サウンド的には3人バンドというごまかしが効きにく編成なわけなので、よほど力があるか練られたものでないと難しいと思われ。さらに華奢な彼女たちは、ロックをやるのに必要な物理的パワーの面でも絶対的に不利なはずだが、だからこそ武道館ライブを3人でやりきる姿は全くもって想像もつかなかったのだが。そんな危惧、心配はまったく必要なかった。すごいものだ。
ベースの福岡晃子のリズムの良さやフレーズの格好良さが際立っているのが、このバンドの背骨にあるように感じて。弾き方も曲によってピックでタイトに刻んだり、指で太いビートや歯切れ良いリズムを刻んだり、何気に足もとのエフェクター類も多彩だったり。















東京に出てきて、地下鉄、電車で度々遭遇する「人身事故のため遅れます」のアナウンスで、「人身事故」のほうではなく「遅れます」のほうに人々が反応している雰囲気に違和感を感じしまうというエピソードを聞き、自分もそうだった、同じ感覚を思い出す。それが日常になると想像力が麻痺してしまうかもしれないという怖さが、これもとても共感でき。四国徳島、愛媛出身のこの娘たちは、今は3人で曲を作っている時がきっと一番楽しい時間なのではないかなぁと想像していて。ありていな言い方だが、このままただ音楽好きな3人のままで、いい曲を作り続けていただきたいと強く思う次第である。